&PAPERS/アンドペーパーズとは
あけましておめでとうございます。
と言っても1月も折り返しを過ぎ、仕事始めの慌ただしさが少し落ち着いた頃で
久しぶりにnoteと向き合っている今現在。
特に内容ははっきり決めず、書いている中でどういうことが伝えたいのか
クリアになると思うのでこのまま書き進めてみたいと思う。
2022年が始まり昨年までの反省や今年の新たな目標をチームで話していた中の
一つに&PAPERSをより深く知ってもらいたいという話が出た。
昨年、一昨年とコロナの影響は大きく、&PAPERSのお店の形態も大きく変わってきた中でとにかくがむしゃらに活動してきた。そんな中、自分たちの力不足を日々痛感しながらも多くのお客様やお取引先様のおかげと持ち前の運の良さも手伝い、気付けば年末、そして新年を迎えることができた。
おそらく昨年一年間で&PAPERSを知っていただいた方の多くは【無印良品】とのコラボレーション商品である『FLAP』がきっかけという方が多いと思う。
僕たちのような地方の小さなメーカーが運営する若いブランドにとってあまりにも巨大で有名な会社との取り組みは、もちろん大きなチャンスであると同時に
&PAPERSというブランドの今後の方向性を左右してしまうことにもなり得る出来事だという事は理解していたので販売開始までの準備はとても慎重に、そして念入りにあれやこれやと考え奔走していたのを思い出す。
おかげ様で商品は好評を博し自社オンラインストアでもたくさんのご注文を
いただくことができ、さらに全国数十店舗の無印良品の店頭に&PAPERSの商品が並ぶ事で、認知度も少しづつ上がっていることを実感できた。
無印良品にとっても新しい取り組みとなりその新たな枠組みは『良品仲間』と名づけられた。
生活の基本と普遍を目指す無印良品は、世界中のお店を通して地域の文化を学び、人々と交流を深めています。
そしてこのたび、地域へお店が関わってゆく活動の中で、出会った良いものや、交流して生まれたものを、「良品仲間」として、ひろく紹介する取り組みをはじめます。
ただ、多くの方に知ってもらえている反面、通常自分たちが作り、販売する規模を大きく超え、精一杯背伸びしながら取り組んできた中で、いつからかモヤモヤとしたある違和感が心の中に生まれた。
そしてそれは売り場でお客様の話を聞いたり反応を見ているうちに徐々にクリアになっていった。
そもそも僕たちのプロダクトの素材は紙で、クラフト寄りな手作業による工程がとても多いものづくりをしている。もちろん企画から販売までにはたくさんのトライ&エラーがあるし製造も少人数の職人で本当に一つ一つを丁寧につくっている。
そして紙という素材には天然由来ゆえの特徴がいくつもあり、そこが魅力となり時にはデメリットと映る事もある。
つまり&PAPERSのプロダクトは同じように見えても完全に均一的な工業製品では無く、インダストリアルなデザインへの憧れは持ちつつも、一つ一つに職人のクセや気配り、使用する紙の特徴、季節による環境の変化、接着剤として使用する天然由来のニカワの状態など、さまざまな要素が組み合わさった”個性”を宿した作品と製品の両方の要素を持ち合わせているということだ。
前述した違和感とはおそらく、自分たちの思いやプロダクトの特徴をしっかり発信できていないうちに大きな規模での展開となったことによって、&PAPERSというブランドは実際はクラフト的でありながら、圧倒的に製品寄りなイメージを持っている方が多く、それゆえにサービスや価格への反応に自分たちの思いとのズレを覚えてしまう。というところから来たもので、特に無印良品でブランドを知りまだオンラインストアでしか商品をご覧いただけていない方には特にそう見えているのだろうと思う。個人的にも色んな考えから製作工程やプロダクトに対する思いを発信したり説明することをあまり進んでしてこなかったとように思う。
そしてこのズレは今後の展開に支障をきたすことになると感じはじめている。
これからは“モノ“だけでは無く&PAPERSの“コト“・“ヒト“についても積極的に発信し、よりブランドを深く知ってもらいたい、
そして紙という素材が秘めている可能性がもたらす豊かさをしっかり伝えていきたい。
ということなので、今年は自分たちのものづくりに対しての思いの確認の意味も兼ねて&Pチームのメンバーでこのnoteを中心にいろいろと綴っていきます。
&PAPERS 中濱