「イジメられる方が悪い」

最近、昔の事ばかり思い出す。
場面緘黙症がひどかった小学生時代の事を。


話し相手なぞ居ないので、ここに書いてみる。


大人になり、場面緘黙に関する体験談をネットや書籍類で拝見したが、私ほど症状の重い人は滅多に居ないように思えた。(調べ方が足りないだけかもしれないが)


私は学校で話せないどころか、身体も動かせなかった。体育なんて、ほとんど参加出来ない。歌も無理。給食も駄目。

歩くのも困難。こちらの動向を観察している多数の視線が怖くて…。
ただ教室のすみに突っ立っているだけ。それが子供の頃の私。


「勉強も体育もサボりやがって!給食も残したら駄目なんだぞ!なんでお前だけズルが許されてんだよ!」

という流れで、イジメの標的にされる。


そして
イジメを体験した私は、驚きの発見をしたのだ。

教師というものは、
イジメ加害者よりもイジメの標的にされる弱い児童を嫌がる傾向にある。


教師という立場上、一応「ケンカは止めろ!」と怒るものの「お前ら、何があった?どうしたんだ?」とは聞いてこない。根本的な問題点を追及して解決するような姿勢の教師など、ほぼ居なかった。

めそめそ泣いて俯いてる私に苛立ちを感じてるような素振りさえあった。
「おいおい、余計な仕事を増やさないでくれよ」というのが本音ではなかろうか。


小学生の頃、私は保健室の先生に憧れていた。おしとやかで上品で、素敵な大人の女性だった。

ある日のことだ。
私は廊下で男子数人に囲まれ、蹴られたり殴られたりしていた。そこへ件の保健の先生が通りかかった。

いつも優しげな先生だったので、きっと「どうしたの?」と助けてくれるだろうとホッとした。

保健の先生は男子達にこう言った。

「女の子のお腹を蹴っては駄目。将来子供を産むための大事な器官なんだから」
そして颯爽と立ち去った。

「臓器を傷めない方法でシメてやれ」と?
それが保健の先生の指導であった。

男子達にイジメられている事よりも、教師達の「君には関わりたくない」という対応が切なかった。


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イジメ問題は近年でも存在するようだ。
被害に合うのは、場面緘黙の生徒だけではないだろう。ちょっと気弱な子、リーダー格に従わなかった子、人付き合いが不器用な子……

自殺まで追い込まれる事例もあるようだ。
(そういうのって「殺人事件」じゃないの?と思うのは私だけ?)

先生方、なんで誰もイジメられっ子を助けなかったんだろう?どうにか保護する方法があったはずだよね???

やはり、
攻撃対象にされるような弱い児童は、教師からすれば面倒くさいから嫌いなんでしょ?


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