戦後75年の今、子どもたちに戦争をどう伝えるか。 〜NHKクローズアップ現代+ VRイベントにグラフィッカー参加させていただきました!
「この世界の片隅に」を知っていますか?
戦時中にも日常があり、その生活の機微が描かれた映画です。その中で、毎日を工夫して暮らしていたのは、主人公の「すずさん」。
今回のイベントは
全国各地の“すずさん”を発掘し
それぞれの地域で伝えるため、
各地の新聞社や博物館、 教育関係者など
様々な方たちと「新しい戦争伝承」の可能性について
ディスカッションします。
(番組HPより引用)
そんな内容で進められました。
第1部 トークセッション
「#あちこちのすずさんの伝え方」
第1部は、池上彰さん、荻上チキさん、片渕須直さん、NHKの占部稜さんにより、#あちこちのすずさん 企画の経緯や、その伝え方についてお話されました。(グラレコ担当:カエルンさん)
Clusterというアプリを使い、VR(仮想現実)上に全員がアバターで参加します。なんだか未来形すぎて、でもちゃんと人間の形をしていて口が動いてる。不思議な体験です。
第2部 ワークショップ
戦争体験の「伝え方」をリデザインする
そして第2部ではグループに分かれて、どう伝えたらいいかを考えます。
こちらにグラフィックレコーダーとして参加させていただきました。
第2部のみVRではなく、MicrosoftTeamsを使って行われました。
担当させていただいたグループAのメンバーは
ヤフージャパン 宮本聖二さん、暮しの手帖 村上薫さん、西日本新聞 久知邦さん、アニメーション作家 こやのもえさん、立教大学生 遠藤瑞希さん、そしてファシリテーターとしてNHKの安田達一郎さん。
ネットメディア、雑誌、新聞、アニメーター、学生さんと、テレビ局ということで、メディア系の方が少し多めなチームです。
新しい戦争伝承について、ざっくりとこんな話を。
・教科書で読む「戦争」という怖い話ではなく、あの時代から地続きの今、身近なことで「体験を伴う学び」を
・各メディアがそれぞれ蓄積しているデータを連携させることで何倍も伝わる印象
・地域ごとに閉じている伝承や情報をつなげ、他の地域にも到達できるように
・戦争に興味を持った人が、さらに探索できる仕組み/受動的に関連情報が閲覧できるように
・有識者とアイドルなどとのコラボによって、興味ない層にもリーチできる
・コロナ禍の今は戦争前に似ていると言われる。今だからこそ、語りにくいことも語れるのでは
そして最終的には
①自分の日常とリンクさせる体験
②一緒に伝えるしくみを作る
というまとめとなりました。
それぞれのご専門ごとに、他の方の意見を聞いて「それは思いつかなかった」「伝わってないってよくわかった」などのお話があったり、学生の方が普段感じていることを聞いて、新しい発見をされていたり。
様々な分野で「伝える」ことを生業にされている方たちと、それを受け取っている側の方との対話はとても気づきに満ちていて、私としても、大変勉強になるものでした。
第3部 発表&トークセッション
4チームからグループで話し合った内容のシェアがあり、質疑応答がなされました。同じような内容あり、なるほどと思うことあり。トイレの話とか、戦時のMetooとか、いろいろと面白い話が飛び交っています。
こんな感じで、VRの壇上にグラレコを表示していただいています。
壇上から見えた景色。ロボットが50-100体くらいいたでしょうか。
他のチームの発表はこんな感じでした。
■Bグループ(グラレコ担当:まりんちゃん)
■Cグループ(グラレコ担当:あゆみさん)
■Dグループ(グラレコ担当:いわしーさん)
後日番組HPで記事化もされるようなので、
お楽しみにしてくださいね。
まとめ
全体的に、キーワードは「つながり」「日常」「体験」そんなふうに聞こえました。
戦後75年。戦争体験者から直接話を聞く機会がどんどんん減っています。
私も親として「怖がらせず、ファンタジーにもせず」どう伝えるか、考えてみたいと思います。
・ ・ ・
グラフィックレコーダーとしては、いろいろと新しいチャレンジも多く、書きたいことが山ほどあります。読んでくださっている方のご参考になるようなこともあるかもしれないので、また後日まとめたいと思います^^
最後までお読みいただきありがとうございました☺️
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