タイムマシーンに乗り込んでトラベラーになれるマデイラ
おそらくほとんどの人が自力ではたどり着かないカテゴリーだろう
「マデイラワイン」
スペインのシェリー、ポルトガルのポート、マデイラが世界の三大酒精強化ワイン。
マデイラワイン?料理酒?食後酒?そもそもどうやって飲むの?
人は基本的にわからないものを試さない。
やはり嗜好品の世界は共に歩くパートナーが必須だ。
超簡単に説明すると「マデイラ島で造られるワイン」
でも普通のワインとは造り方が異なる
マデイラワインの造り方
ポイントは「酒精強化・加熱による酸化熟成&凝縮」
加熱することで意図的に酸化を進め、熟成の過程で水分が蒸発=成分が凝縮される。熟成が進むと糖がキャラメリゼ化し、液体の色が琥珀色に変化する。すでに酸化しているため、有難いことに抜栓後の品質劣化がほぼ無い。
お店はインポーター、木下インターナショナルが直営するマデイラの入口
ここは若い人こそ積極的に行くべき店だ、とオススメしたい。
適当な居酒屋で5,000円飲むなら、ここで飲んだ方が良い経験が出来る。
まだ知られていないもの、誰も見つけてないものに価値は潜んでいる。
ワインの敵はマデイラの最良の友
魚卵、塩辛、蟹味噌、ビネガーなどに合わせるワインで悩んでいる全ての人へ。
それ、マデイラでOK。
ソムリエはペアリング幅が大きく広がること請け合い。
マデイラは食前でも食後でも飲めるが食中で活きる。
マデイラの扉、最深部
マデイラ騎士団佐藤マスターのアテンドの元、最深部へ足を踏み入れた。
1862年は寺田騒動、生麦事件、文久2年
1929年
寿屋国産初のウイスキー「サントリー」を発売
ビルエヴァンス誕生
「誕生年は?」と聞かれて1988年と答えると普通に出てくる(笑)
しかも生まれ年がこの値段で飲めるのはワインの世界だと考えられない。
1903年
ライト兄弟が人類初の有人動力飛行に成功
1895年
日清戦争終結
葉巻に合わせるなら
葉巻マニアのお客様曰く「葉巻と合わせるなら断然1903年か1908年のブアル」とのこと。
100年以上前のマデイラと葉巻を合わせるなんて想像するだけで贅沢。
こんなにも素晴らしいマデイラがまだまだリーズナブルに楽しむことが出来るのだ。今のうちは。また全体的に値上がりするから急いだ方が良い。
嗜好品の世界、飲める量は限られているから、どうせ飲むなら良い酒を。良い酒を知らなくても損はしないが、知っていると幸せだ。