ロサンゼルス【毘沙門グループ編】②
2024年9月22日
前回の続き、LA飲食店事情についてです!
LAの最低時給は18ドル、
実質時給は20ドル(約3000円)まで上がっています。
こちらも10年前の時給は11ドルだったそうです。
これだけ高ければ、それは世界中から労働者が集まってきますよね。
サービススタッフは、更にチップがありますから、(お会計の約20%)
結構稼げそうです。
前回、従業員は日本人とメキシコ人が多いと書きましたが、、
「なぜアメリカ人スタッフが少ないのか?」
その理由が衝撃的な内容でした。
訴訟社会アメリカでは、
何かあるとすぐ訴えてくるらしく、
過去にアメリカ人スタッフから何度も訴訟を起こされたそうです。
アメリカには弁護士が日本の50倍いるそうで、
仕事が少ない一部の悪い弁護士は、
儲かってそうなお店を見つけると、
その店のスタッフに声をかけてきます。
「あなたの働いているお店からお金を取れますよ」
訴える理由は何でも良くて、
「休憩が取れずに、精神が病んでしまった」
など適当な理由をつけて、
例えば50万ドル(約7000万)の賠償請求をしてきたとします。
会社として弁護士を雇って裁判に持ち込むと、
費用が30万ドル発生します。
そうすると結果はどうあれ、莫大な時間とお金がかかってしまうため、
示談に持ち込むしかないのです。
そこで向こうは示談金として20万ドル(約3000万円)を提示してくるので、
払うしかなくなります。
その示談金を弁護士と元スタッフで分け合う、
という詐欺のような手口が横行してるそうです。
悪い弁護士が声をかけるのは、
大抵アメリカ人のスタッフなので、
「アメリカ人は雇いたくない」
という話なのです。
実際、アメリカ人スタッフ数人からまとめて集団訴訟を起こされた時は、
示談金として数百万ドル支払ったこともあるそうです。
アメリカ、恐ろしいですね…。
もう一つ、アメリカ(LA)ならではのリスクの話。
貧富の格差が問題になっているこの国では、
ホームレスや薬物中毒者が多く、
LAの道端には、変な人が沢山いました。
LAでは、道路が一本違うだけで、
急に雰囲気が変わったりします。
特にダウンタウンのスキッドロウなどは危険エリアとして有名で、
とても安全なリトルトーキョーのすぐ隣にあります。
車で通りましたが、路上生活者が溢れていて、
かなり危険な雰囲気でした。
そのような人達が増えすぎたLAでは、
警察官の数が少なくて取り締まりが追いついていないそうです。
そのため、
【500ドル(約7万円)以下の軽犯罪は罰しない】
というルールになっており、
食い逃げや強盗があっても、
店側が我慢するしかない状況のようです。
話していたその日も、
鈴木さんがスターバックスでコーヒーを買っていると、
ホームレスが棚の商品を袋に詰めて持って行ったらしく、
店員は何もできずに見ているしかない、
という事があったそうです。
味道で食い逃げが発生して、
店員が追いかけていったら殴られた、
という事件もあったそうで、
「食い逃げがあっても追いかけない」
ようにしているそうです。
色々と怖い話も聞いてしまいましたが、、
それでも世界中から人が集まり、
経済成長と物価上昇率も安定して高いアメリカは、
ビジネスをやるには魅力的です。
このままいけば、日本とアメリカの物価や賃金の格差はどんどん広がっていくでしょう。
ファストフードの市場は伸びているようですし、
現地の繋がりもできたので、
いずれはアメリカ出店!
も視野に入れて計画していきたいですね。
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