新しいオムライスの可能性
2023年2月26日
「肉オムライス専門店 肉とたまご 新宿店」
がオープンしてから1ヶ月が経ちました。
オープン景気が少し落ち着く頃かな、と思いきや、、
有り難いことに日に日にお客様の列が長くなっているようです!
もちろんある程度の勝算あっての出店だったのですが、これほど連日行列ができるほどの繁盛店になるとは正直思っていませんでした。
どうやら、InstagramなどのSNSでグルメ系アカウントが動画をアップしてくれているようで、それを見た人達が来てくれたみたいです。
東京お得グルメ
https://www.instagram.com/reel/Cn1a6clJni9/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
鉄板×肉(ハンバーグ)×たまご(オムライス)
の戦略がうまくSNSとリンクして人気となっています。
以前も書きましたが、「肉オムライス専門店」というのはおそらく他にない業態なので、正にOnly One戦略がうまくいったのでしょう。
もちろん、ここで満足してしまっては衰退するだけなので、お客様の声を聞きながらオペレーションや味をより良いものにするため、日々の試行錯誤が何より大切です。
今は特に若い女性が多く、「ガッツリ食べたい男性客」を想定した当初とは少し違うのですが、、
メインターゲットとして考えていたお一人男性客や観光客も来てくれているので、そこは一つ安心しています。
さて今回伝えたかったのは、表題の「新しいオムライスの可能性」についてです。
「たまごけんビジョン」にあるように、我々は「オムライスの地位向上」を目的としています。
今回の新業態は、このビジョンを実現するための新たな挑戦なのです。
私が考える「外食におけるオムライスの地位向上」とは、、
オムライスという料理が、ラーメンやカレーのようなレベル感になることです。
それは、元々の創業動機が「ラーメンやカレーの専門店はたくさんあるのに、なぜオムライスの専門店は少ないのか?」という疑問がスタート地点だったこともあります。
要するに、
・ラーメン屋だったら、醤油ラーメン、とんこつラーメン、味噌ラーメンから家系や二郎系まで
・カレーだったら、ココイチカレー、金沢カレー、スープカレー、スパイスカレーなど
ジャンルが細分化されていますね。
その多様性は比較的新しいものです。
食文化が醸成されてくるとそのジャンルが細分化されてより専門店化が進んでくるそうです。
その点では、オムライスという料理はまだまだ醸成されているとはいえませんね。
どうしても、オムライス=「ケチャップライスを薄焼き卵で包んで上からケチャップをかけたもの」という定番イメージから抜け出せていないと感じています。
私がよく覚えているのは、
フードコート店舗で働いている時に、
子供が「オムライス食べたーい」と言ったのに対して、
母親が「オムライスは家でママが作れるでしょ。他のにしなさい」
と話していた事です。
これが、世間一般の「オムライスに対するイメージ」を表していると思います。
「オムライス」=「家で食べられるもの」
そこを覆すために、たまごけんでは「家で食べるオムライスとの差別化」を徹底して進めてきました。
そして今回の「肉とたまご」は、それを一歩先に進めた業態です。
アツアツ鉄板と焼き立てハンバーグで、「家で食べられるオムライス」との違いを分かりやすく表現したのです。
これが広がってくれば、色んなジャンルのオムライス店が街中に混在するようになり、
最終的には、「今日はケチャップ系にしようか?和風系?肉系?」とお客様が迷うくらい、
ジャンルが細分化されたオムライス世界にしたいと思っています。