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失敗には定石がある


2019年4月28日

「失敗事例から得る学びは大きい」
「成功には定石はないが、失敗には定石がある」

今回は、倒産した飲食業の事例を紹介します。

2017年4月 「ナポリス」を運営する遠藤商事が倒産しました。
遠藤商事は、2011年に創業。
ワンコインで本格的なピザが食べられると話題になり、急速に店舗数を拡大し、2016年にはジャパン・ベンチャーアワードを受賞するほど注目の企業でした。
最盛期には直営・FC合わせて80店舗を超えていたそうです。
そんな企業がなぜ6年で倒産に至ったのか?

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遠藤社長はwebマーケティングの実績を持ち異業種から飲食業に参入しました。
「100店舗体制」を目標に掲げ、誰でもピザがうまく焼ける窯や生地伸ばし機を武器に、アルバイトでも90秒で本格ピザを提供できるコック不要の店を謳い、FC展開を進めました。

当初は注目のビジネスモデルとしてメディアで取り上げられ、順調に出店を重ねましたが、全ての店がうまくいくはずはなく徐々に不採算店が増えてきました。
しかし、遠藤社長は100店体制にこだわり、退店を極端に嫌がったそうです。
撤退を申し出るFC店には社員を送り支援を強化、それでも不振の場合は、直営へ切り替え直接運営に乗り出しました。
また、急成長によりSVの育成が疎かになったことも原因の一つだったようです。

2014年頃からは新業態に乗り出し、スペイン料理、カレー、ラーメンなどを相次いで開き、海外にも進出しました。
しかし、契約関係でもめて閉めた店等もあり、どんどん資金繰りが苦しくなってきました。
2016年末からは取引先や従業員への支払いが滞り、ついには営業を続けられずに破産に至りました。

飲食は、資金のかかるビジネスです。
財務管理、手元資金の重要性を改めて認識しました。


参考:「なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則」

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