心理学 バーナム効果
バーナム効果という言葉を聞いたことがありますか。一般の人々にとってはあまり馴染みがないですよね。実はこれは心理学用語なのです。
例えば占いで、どんな人にも当てはまりそうなことを言われたのに、「え?!まさに自分のことじゃん。すごい当たってる!」と思い込んでしまう現象のことです。「バーナム効果」という名称は、19世紀の米国人興行師フィニアス・テイラー・バーナムさんの名前から取ったものなのです。
バーナムさんは巧妙な宣伝文句でサーカスなどを大成功に導いた人物として知られています。この人の有名な言葉に「誰にでも当てはまる要点というものがある」というものがあるんですね。バーナム効果を実証するこんな実験がありました。
被験者に性格診断をするという名目でテストを受けてもらい、後日、どれぐらい当たっているかを5点満点で評価してもらったのです。実はテストの結果はデタラメで、星占いを適当につぎはぎしたものでした。
それも被験者全員に同じテスト結果を渡していたのです。それなのに被験者たちがくだした評価の平均は何と4.26でした!自分個人のテスト結果だと思い込んだために、多数の被験者が勘違いしてしまったのです。