漫才#4 「絶叫系が苦手」
ツ 最近バイト先の先輩に遊園地行こうって誘われて困ってるんですよね。
ボ なんで困ってるん?
ツ 俺、絶叫系苦手やから行きたくないけど、
可愛い先輩も来るって言うてるから迷ってて。
ボ じゃあ、俺が克服できるように、遊園地に連れ出したるわ。
ツ いいです。いいです。
ほんまに絶叫系とか乗られへんから。
ボ 連れ出したるって。
ツ 「連れ出す」ってなんやねん。
「連れて行く」な。
城から出たことないお姫様じゃないんやから。
ボ いいから任せろって。
ツ 無理なもんは無理やねん。
ボ ほんま自分、人生一厘分損してるで。
ツ 一厘分?
ボ 0.01%分や。
ツ じゃあ、別にええわ。
こういうのではじめて相場言われたわ。
ボ 乗れそうなやつから徐々に慣らしていけば乗れるようになるから。
ツ 無理やと思うけどな。
もし、仮に連れて行ってくれるとしたらどこ行くのよ。
ボ うーん。
まずは、富士急かな。
ツ はやい、はやい。
初っ端に富士急は無理過ぎるわ。
慣らすどころの話ではなくなってくるぞ。
ボ あかんか。
ツ 一日中ベンチで座るだけになるで。
ボ じゃあ、近いしユニバ(関東のイントネーション)行こ。
ツ ユニバ(関西のイントネーション)な。
ボ え?
ツ お前、関西人やのにマクド(関西)の事、
マクド(関東)って言うタイプか?
ボ マックやな。
ツ クソっ。
それはそうやったわ。
ボ じゃあ、「フジキュウ」は「藤川球児」?
ツ それは絶対違うやろ。
なんで阪神の守護神になんねん。
ボ そうかもな。
ツ 適当に返事するな。
ユニバ行くとして、どういうプランで克服させるのよ。
ボ まずは、JR西九条から桜島線に、、、
ツ そこからはいらんかな。
ボ いいの?
ツ あまり絶叫系と関係なさそうやから。
ボ ちなみに電車は乗れる?
ツ 乗れるよ。
何歳やと思ってんねん。
ボ 絶叫系苦手やからさ。
ツ そこまで馬鹿にされたら手出るかもよ。
入場してからにして。
ボ OKOK。
入場してからね。
ツ まずは、スヌーピータウンのコースターとか?
ボ まずは、腹ごしらえやな。
ツ 珍しい。
ユニバ来ていきなり飯食べんの?
ボ よく、「腹が減ったら」って言うやん。
ツ 「腹が減っては」ね。
「腹が減ったら」そろそろご飯食べよかってなるだけやから。
ごはん食べんのね。
ボ そういえば、ごはんは食べれる?
ツ どんな質問やねん。
ボ 絶叫系苦手やからさ。
ツ 百歩譲って電車はいいとして、
絶叫系苦手やから飯食われへんって思い込むのは意味分からんから。
ボ そうかそうか。
じゃあごはん食べてちょっと寝よか。
ツ 赤ちゃんか。
ほんで、どこで寝るねん。
ボ ジョーズで寝よ。
ツ ジョーズで寝るな!
ボ 俺どこでも寝れるタイプやから。
ツ テーマパークでその自慢してくるなよ。
ボ ちなみに船は、、、
ツ 乗れるよ!
馬鹿にするな。
ボ そうかそうか。
そのあとに、チュロス食べて。
ツ 寝たからちょっと小腹空いてるやん。
ボ で、いよいよフライ、、、
ツ フライングダイナソー!?
ボ ドポテト。
ツ 食い過ぎやろ。
ボ 揚げたじゃがいもは、、、
ツ 食べれるよ!
揚げてても、揚げてなくてもじゃがいも食べれる!
いきなりフライングダイナソー行くんかなと思ったやん。
ボ 大丈夫、大丈夫。
俺も乗られへんから。
ツ 乗られへんのかい!
こんなに馬鹿にしてて。
ボ 絶対怖いやん。
ツ ずっと乗れる感じで話してたやん。
ボ 無理無理。
ツ まず、お前が克服しろよ。
ボ 俺って克服できる?
ツ それは知らん。
もうええわ。