「人がいるって最高!!」andCURRY日誌➖20241026
土曜日。今日は頑張るDAYだ。いつも頑張っているのだが、今日は本当にやらねばならない。何しろ、通常営業に加えて群馬でのイベント出店があるのだ。本当ならば、ちょっとずつ仕込みをして、土壇場で泣くことがないようにするという予定だったのだが、ちょっとずつの仕込みなんてやる暇はなかった。
休日なので、気合を入れて朝にカレーを作り、営業後には羽根木の子どもたちを対象としたハロウィンイベントもある。その後、ざっと130人前くらいのカレーを作ろうという流れだ。今夜は帰れないかもしれない・・・そんな思いすらよぎった。こんな時だというのに、いちじくが安くって、思わず8パック買ってしまう。おいおい、ほんと、由希奈さん、いつ仕込みをするつもりだい?
しかしながら営業はなんだかのんびりで、仕込みが捗ってしまった。これは神の思し召しなのか?と思いつつ、休日にこんなのんびりは不安になる。雨も降っていないのにどうしてだと落ち込みつつ、少しだけホッとしている自分もいた。
大変な日になるだろうからと、おさよが起点を利かせ、さいちゃんを夕方から招集してくれていた。さゆり、しーちゃん、さいちゃんが集う。みんなそれぞれの仕込みやら準備やら片付けやらを黙々とやってくれて、本当に助かる。いちじくの皮剥きとカットもお願いしてしまった。「人がいるって最高!!」わたしは叫んだ。一人じゃできないことがたくさんあって、皆が協力し合うからできることがたくさんある。今、とってもいいメンバーに恵まれていて、頑張れる。
そして日も暮れた頃、トリックオアトリート!という元気な声が響き、子どもたちがやってきた。毎年参加している羽根木のイベントで子どもたちが仮装をして回ってくるので、周辺の商店がお菓子などを用意しておく決まりだ。一年目は買ってきたお菓子、二年目はいろんな色のじゃがいものスパイシーポテトフライ(頑張った)、三年目はポタージュカレーとパンケーキ(頑張った)、四年目は米粉パンケーキとベリーベリーキーマのサンド(頑張った)、五年目は柿とチキンのキーマカレーを出した。年々、原価とゴージャスさが上がっている。もちろん無料で子どもたちに配っているのだが、喜んでくれるのが嬉しくって、カレー屋の矜持をみせたい!という想いで、毎年提供するものを考えている。今年も一番最初に来たお子様たちが「え!カレーだ!!え、いいんですか?ガチですか?」と盛り上がっていた。
カレーを配り終えて、仕込みへ突入。黒酢のポークビンダルーとさつまいものクートゥーをたくさん作った。途中ごはん休憩も挟みつつ、最後はさいちゃんと二人で23時30分にキッチンの鍵を閉めた。なんと今日中に帰れた・・!営業の時はドジっ子炸裂で、数々の伝説を残してきたさいちゃんだが、仕込みをする、というときのさいちゃんは本当に神だ。的確に適切に丁寧に取り組んでくれるし、料理が上手なのでわたしがやりたいことを瞬時に理解して進めてくれる。ありがたや〜
家に帰ると誰もいない。久々の一人だけの夜だった。いっちゃんとパパが二人で旅に出て明日帰ってくる。静かな家でももこと晋作を撫でて寝た。