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イ・ランさんのライブに行った日。andCURRY日誌➖20240928

温度をそのまま伝えることは、わたしの技術ではきっとできないけれど、昨日体験した素敵な時間について言葉にしてみたいと思う。

キッチンをオープンした時から店のBGMでかけているイ・ランさんのライブに行った。RRのあやさんから教えていただいて、エッセイを読んだり音楽を聴いたり、SNSをフォローしたり追いかけていた。今回初めてのライブ参加。おさよ、しーちゃんが協力してくれて、開場から現場に行けた。


声を聞いた途端、涙が溢れる。もう何百回聴いたかわからない馴染み深い曲が、違う側面を見せる。確かに知っている曲なのに、イ・ランさんの声をダイレクトに受け取ることで、もうすでにわたしの中にあったメロディが内側から発光するような、そういう体験。

舞台の後ろに歌詞が字幕で出る。韓国語の下に日本語訳が出る。いつも韓国語で聞いているので、歌詞の意味にハッとさせられる。可愛いメロディーに乗せていたのは、どうしようもなく苦しい世界で生きているわたしやあなたに、ザーザーと降り注ぐ雨だった。

イ・ランさんの歌詞は格好をつけることがない。そのままの感情が何にも包まれずに、ぽろぽろと置いてある。ライブではそれらを一つずつ拾って、わたしたちは持ち帰る。心に寄り添う、というとありふれていてニュアンスが違うような気がするんだけど、寄り添ってくれるのではなく、ご自由にどうぞと置いていってくれるから、拾って、自分の近くに置いておくことができる。

色んなことを深く考えると、もうどうしようもなくなって、最近ではあまり考えないようにしようと必死です。忘れたり、みないようにしたりすることが心地よく生きて行ける処方箋なのかもしれないけれど、時々、自然体の自分を気にしてあげないと、おかしくなってしまいそうです。イ・ランさんの飾らない言葉を浴びて、わたしは最近の自分についてちょっと考えてあげないといけないなと思ってます。

ライブ中、ももこに会いたいなと何度も思った。イ・ランさんにも愛猫ジュンイチがいて、今、闘病中で、今回わたしたちがライブを見れたのも、ジュンイチが頑張ってお留守番してくれるからなのよねと思うと、ぎゅっと胸が締め付けられる。ももこも12歳で、スコティッシュフォールドの平均寿命は10歳から15歳とされていて、お客様からも時々ももこの歳を聞かれて答えると「おおお、結構お姉さんですね」なんて言われたりもするもんだから、現実を少し垣間見たりもして。今は超元気だし、どっこも悪くないから、何の心配もないんだけど、本当に無性にももこを抱っこしたくなって、帰宅してから執拗に撫で回してたら、特大シャーをいただいてしまいました。

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