りんご畑ってなんというか夢みたいだったandCURRY日誌➖20241023
今回の青森旅の目的は3つ(多いな)。一つ目は十和田でTSUNDOKU Cooking Clubの講師として使命を全うすること。二つ目はわらふぁーむさんを訪問すること。そして三つ目が本日のハイライトである。
わたしはりんごの木を見たことがなかった。絵本で出てくるイメージなどはあったけれど、実際に食べているりんごが木になっている画がわたしのハードディスクにはない。だからちょっとびっくりした。そのメルヘンさにびっくりした。りんご畑って、なんというか、夢みたいだった。
おぐら農園さんはわらふぁーむのあすかさんが紹介してくださり、お付き合いが始まって数年になる。お会いするのは今回が初めて。農園に行きたいとお伝えすると温かく迎えてくださった。いっちゃんも青森に行く前からずっとりんご狩りに大興奮していた。
農園に到着し、案内をしていただいた。見渡す限りりんごの木。赤、黄のりんごがそれぞれにグラデーションしながら、収穫の時を待っている。北斗、トキ、ふじ、サンフジ、シナノスイートに、ぐんま名月。畑を歩いている間中、ずっとりんごを齧っていた。わたしの推しはぐんま名月。蜜が入った固めの甘いりんごが好き。雨が降ったり止んだりしていた日だったんだけど、雨の雫を纏ったりんごは全部宝石みたいで、わたしは宝石とかよくわからないから、色とりどりのりんごがこの世の宝だと思った。いっちゃんは洋服の襟に果汁をいっぱい滴らせ、真剣にいろんな種類のりんごを食べていた。
美味しい。初めておぐらさんのりんごを食べたとき、その美味しさに、キッチンでちょっと泣いたのを覚えている。減農薬で作る難しさを想像して途方に暮れていたりもした。今回初めて訪問し、自分の想像の及ぶ範囲がいかに小さいかを知った。そしてわたしが思っている数億倍りんご畑は美しかった。
「山の恵をみんなで分け合いましょ〜〜」とかよさんが言い、きのこや葡萄、いちじくまで収穫させてもらい、持ちきれないから、いちじくの大きな葉っぱをお皿にして車まで運んだ。いっちゃんはいちじくの葉を頭につけて、傘みたいにしていた。ミツバチの巣箱、キウイの木、しんごさんがセルフビルドで建てた家、可愛いむくむくの猫や犬。あすかさんはわたしに何度も言う。「これからは自分で食べ物を作れないとダメだよ、プランターでもいいから絶対やってみて」
わたしたちはどこへ向かっているんだろう。
このまま行くとどんな未来があるんだろう。