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私が着物を着る理由
簡単に言うとね、楽しくて気分が上がるから。
かく言う私。
実は60歳までは人生で着物を着る機会なんて二度とないと思っていたし、着るつもりもなかったし、興味もゼロでした。
ある日、断捨離を決行中に、
「亡くなって20年経ったからもういいかぁ・・」と、母が大事にしていた着物を捨てることにしたんですよね。
ところが。。。
改めて母のコレクションを引っ張り出してみたら、その美しさに目が釘付けになっちゃったんですよ。
母は若い時から着物が好きで桐の箪笥に着物をたくさん収納していました。樟脳の香りがして、重々しくて大きなタンスは威厳がありましたね。
訪問着や留袖にはさして興味は持てなかったのですが、なんとも言えないオシャレな紬が出てきて、「おお〜!」と、思わず声が出ました。
大正生まれの母は時代を先取りしていた感があるほどお洒落でセンスの良い人でした。
お葬式のような改まった場面でも、皆が真っ黒な服装をしている時に、薄紫のスーツを着たりして、粋な人だったのです。
その母が集めていた着物を見て、私は急に袖を通してみたくなったのです。
その時点での私は
超が5つ重なるほどの着物初心者でした。
着物なんて、いつ以来?そうそう、33歳の厄払いの時に近くの美容室でカカシのように立ったまま着せてもらったのが最後だわ。
ですから、着物ってどうやって着るのか…の前に、着物用の下着や襦袢、紐や帯板や足袋さえ持っていなかったのです。
それは後で購入するとしても、次なる問題がありました。
私は163cmの高身長。
母はとても小柄な人だったのです。
着物は身幅や着丈や裄丈(まあ、いわば袖丈みたいなものです)が、その人の体型に合うか合わないかというハードルがあるんですね。それさえ知らなかったので、着物に詳しい友人を呼んで、この着物は私が着られるものなのか否かを見てもらったわけです。
よく、母から子へ、子から孫へなんてキャッチフレーズで、着物は代々受け継がれていくサスティナブルなものだよと言う広告を見ますけど、親と子が全く違った体型である場合は使えねぇ。。。となるわけです。
残念ながら、私の場合、「使えねぇ」でした。
友人曰く、「あなたが着ると、おはしょりが全然出ないわね。」
「ほうほう。。。おはしょりと言うものが出ないと着物というのは着られないのね。」
素直な?いや、無知な私は母の着物を全部諦め、何枚かは状態が良かったので、品定めをしてくれた友人に託しました。
友人が小躍りしたのは言うまでもありません。
そんな私が着物沼にハマってしまうのに時間はかかりませんでした。
あれから三年。
今、私は
できるなら毎日でも着物を着たいと思っています。
ここに至るまでのお話を少しづつ綴っていきますね。
着物は着るもの!
楽しいもの!
気分が上がるもの!
だからどんどん着物で遊んじゃいましょう!
そうは言っても
着物って着るのが大変そうだし
たたむのも大変そうだし
汚しちゃいけないし
保管も難しそうだし
そんなみなさんに
超超超着物初心者だった私が、私なりに楽しんできた様子をお伝えします。
「え?そんな簡単でいいの?」
「ハードル低すぎません?」
と、思っていただけたら幸いです。
本日の着物①
紐も襦袢も要りません。
まずは羽織をカーデガンがわりに着てみよう。
着用の羽織は
ヤフオクで10枚まとめ売りを500円で落札したものの一つです。😅💦
ヤフオクのまとめ売りは落札できる可能性大ですよ。キズや汚れもありますが、着用可能なモノが圧倒的に多いです。
最近は丈の長い羽織が流行りですが、アンティークな羽織は可愛いし、扱いやすいからオススメですよー。
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