初めて救急車に運ばれた話・・・
ーーーーいつもと何も変わらない朝だった・・・・
このままこんな日々が続くと思ってた・・・・
それがまさか3時間後には救急車に運ばれるとは思いもせずに・・・・・
「○○さん!(自分の名前)聞こえますか!?意識はありますか!??」
「あ、はい・・・」
救急車の中で担架に乗せられながらせわしなく動く救急隊員に度々質問される。「ちょっと血圧計らせてもらいますねえ!あと靴下も取りますよ!救急車の中寒くないですか!??具合悪いとかそんなのは!???」
矢継ぎ早に勢いよく言われ、口をもごもごさせながらその質問に答えていく。救急車の中にいながら救急車のサイレンの音を聞きながらついつい
思ってしまう・・・・
(まいったなあ・・・・・・・・)
まさか自分が救急車に乗る日が来るとは・・・・
若干現実味のない気持ちで3時間前に起こった事を回想してた。
朝目が覚めて、いつも通りムクリとベッドから身を起こし、低血圧なので
しばらくボーーーっとしてから、ノソリと着替えを始める。
ズボンに片方の足を通し、もう片方の足を通そうと思いっきり反動をつけて履こうとした瞬間、
ズッキーーン!!
「あぐっっ!!(゚Д゚)」腰に電気が走ったかのような鈍い痛みが走った。
(え???なにこれ・・・やばくね???)
しばらく心臓バクバクで硬直状態だったけども、なんとか服を着替えて下の階に降りて猫に餌をやる。
始めは痛いけどなんとか動けていたのに、腰の痛みはだんだんとひどくなり、立っていられなくなり、歩くのも出来なくなって、とうとうその場に横になってその場から動けなくなってしまった・・・。途中、トイレにも行ったけど痛くて座ってられないし屈めないということに凄く焦った。
その後職場に電話をして今ちょっとこうゆう状態なので仕事には行けないと電話をする。こうしてれば少しよくなるかも・・・とずっと横になってはいたものの痛みはますます悪化するし、足の筋まで痛くなってきた。
その時ちょうど母が帰ってきたので状況を説明するとただ一言。
「それは救急車だね。」
・・・・・・・ええええ~~~~きゅ、救急車に乗るの~~~~!??
やだよ、恥ずかしいし大事になっちゃうじゃん。
「だってあんた動けないんでしょ?
だったら今手に握ってるスマホで119にかけたらいいんじゃないの」
と言われて、生まれて初めて119へTEL。
10分後ほどなくして救急車が到着。いろいろと質問をされた後に今に至る。。(でもこの時救急車を呼ばずに一人で我慢してたらと思うと、この後のことを思うとホントにぞっとする)
ある一つの個人病院に着くとめちゃくちゃ玄関の前から搬送されて、病院に来てる何十人もの人たちの視線が自分に注がれる。(は、はずい)
到着してすぐ待っている患者さんをすっとばしてレントゲンを何枚も撮って、待合室へ。
結果、「椎間板ヘルニア(ぎっくり腰)ですね」
「あ、やっぱりそうなんですか・・・・」
「まあ、骨には異常はないみたいだけど、この後どうする?入院する?帰る??」と聞かれて、さすがに救急車にまで担架でここまで運ばれてそのまま自分の足で帰るのはちょっと忍びないかな、という気持ちと母の「2,3日入院した方がいい。」という言葉に押され、その日から何日か入院することに決まった・・・・。(このときはわからないけど本当に入院を選んでよかったと思う)
その日の夜は地獄だった・・・・・・
どんな格好をしても腰から足にかけて病んで病んで、一時も痛みが和らぐことがなく悶絶しながら痛みに耐えるためにひたすら唸る。
知ってるかい?
人って痛いと眠くて睡眠不足でも一睡も、寝れないんだよ・・・・・
眠いのに寝れないってホント、地獄の何物でもない。
これでも寝る前に痛み止めの筋肉注射を打ってもらったのよ。
痛み止めの錠剤も・・・・・
それでも全然効かないもんだから痛み止めの錠剤をもう一錠飲む。
それでも効かない・・・・
あまりの痛さにとうとうナースコールで看護婦を呼ぶ。
「○○さん、どうしました?」
「・・・いや、あの・・・・・痛くてどうしようもなくて・・・そこに置いてある錠剤を二錠飲んでも全然効かなくて・・・」
「え!錠剤二錠も飲んだの!??一錠ってそこに書いてあるでしょ!?」
「いや・・・・でも痛くて・・・」
「なんでその前にナースコールを押して呼ばなかったの!??」
(いや、知らんがな)
と、反論したくてもあまりの痛さでひたすら唸るのみ。
「もう!なんでもっと早くに言わなかったの!??注射したけどどのぐらいで痛みが増したの!?」
「・・・・えと、ちょっとよくわかんないです・・・」
「どのぐらいの時間で注射が切れたか知りたいの!??どれぐらい!??」
(いや、だから知らんがな)
「多分、注射して2.3時間くらい前から・・・」
「それだったらその時に言ってくれたら先生から指示もらえたの!」
(だから知らんて!!怒)
普通の状態だったらこっちも怒って応戦するんだけど、
痛さでそんな気も起こらず・・・・
その後、怒りながらも座薬をさしてくれて、さっさといなくなってしまった。。
今思うとあの痛みの中の押し問答は、拷問の何者でもなかったな。
こう書いたけど、その意味わからん○ソ看護婦以外の看護婦の人たちは、
皆いい人たちだった・・・・。
はじめに入院した日なんか「これ・・・治るんでしょうか・・・」と不安で何回も聞く自分に、その度看護婦は「大丈夫!治るから!だから大丈夫だから」と聞く度に励ましてくれる看護婦もいたし、二日目の夜もまた痛くて痛くて眠れなくて、またナースコール押してやってきた別の看護婦は普通に優しかったし。。
2日目には片足が痺れて感覚がなく、熱も発症し、痛みが一日24時間ずっと続いてる状態で自分は確信する。
ーーこれ、
絶対ギックリ腰じゃねええーーーー!!
(つづく)