【メンバー紹介】はじめまして。合同会社&ante代表社員、原田優香です。
合同会社&ante(以下&ante)は、人と組織の可能性が広がる場を共につくる会社です。原田優香(ゆか)、大滝文一(ぶん)、木村希(のん)の3人で11月末の設立のための準備をしながら、これから様々な角度から事業をつくっていきます。
&anteにどんな人がいるのか・どんな思いを持っているのかを知っていただけるきっかけをつくりたいと考え、これから各メンバーへのインタビューを行い、定期的に思いを綴りお届けします。
今回は記念すべき第一弾。代表社員の原田優香に「会社設立への思い」を語ってもらいました。
聞き手:大滝文一
記録:木村希
「ただの評論家には、なりたくない」
(ぶん)メンバー同士のインタビューって新鮮だね。(笑)それでは早速。会社設立したいなあと思ったのはいつぐらい?なにかきっかけはあったのかな?
(ゆか)今年の5月1日、28歳の誕生日を迎えた時かな。
誕生日の日に2022年1月の日記を読み返していたら、「いつか自分で会社をつくりたい」って書いてて。自分で会社をつくりたいという気持ちはどこかしらであったけど、いつにするかは具体的に決められてなくて。個人事業主になって3年目、たくさんの会社・クライアントさんと仕事をしていくうちに、「私はこれから何を大切にして仕事をしていきたいんだろう」と思うようになって。独立して壁にぶち当たった瞬間だった。すごく楽しいし、充分な状態なんだけど、成長を感じられなくなってきて。
(ぶん)今まで個人事業主としてはどんな仕事をしてきたんだっけ?
(ゆか)ほんとに色々だよ。アプリの開発、料理人の方の秘書、社長と一緒に新規事業づくり、オンラインイベントの講座づくり、会議のファシリテーション、合宿プログラムづくり、イベント企画運営、プロジェクトマネジメント、雑誌づくり、インタビューとか、、(笑)
(ぶん)おお、多岐に渡ってるね。詳しくはまた別の機会に聞かせてもらおう。(笑)これはどういう基準で受けてた?
(ゆか)自分が元々知っている、もしくは繋がっている人以外の仕事は受けない、かな。これまでの繋がりのなかからお仕事を受けると決めていたから、ご縁を大事にすることを徹底していたよ。
(ぶん)ゆかは繋がりを大切にしながらバリバリ仕事してるイメージ。色んな人から声がかかってるように見えてたけど、「これでいいのかな」という気持ちが芽生えてから、自分で組織をつくりたい、ということに至ったんだね。
(ゆか)色んな会社やクライアントさんと仕事をするなかで、「私だったらこうしたいな」と自分の意志が明確に出てきたタイミングがあったんだよね。でも自分に与えられたミッションは「組織をより良くする」ことではなくて、会社の「プロジェクト」を推進すること。そんな経験が、自分で組織をつくりたいと思ったきっかけになったのかも。
(ぶん)なるほどね。僕だったら環境を変えることを選択するかもしれないけど、ゆかは自分で組織を立ち上げる選択をしたんだね。
(ゆか)あと会社を立ち上げる大きな理由でもあるんだけど、組織の「こういうところが良くない」って言うのは本当に簡単で。「だったらあなたがやってみれば?」って話にもなると思うんだよね。経営者って、やっぱり社員と違う視点・意識が必要で、意図があって社員とさまざまなコミュニケーションをとったり、施策を打っている。その理解もせずに「それは違うよね」と言うだけの評論家には自分はなりたくないと思った。それなら自分が心から良いと思っている組織の在り方を体現してみて、果たしてそれで上手く経営ができるのかということをチャレンジしようと思った。
(ぶん)ちなみに、ゆかが理想とする組織ってどんな組織?
(ゆか)2つあって。まず1つ目は、お互いがお互いを活かし合えていること。メンバーがお互いの違いを認め合えているイメージ。苦手なことを克服するより、苦手なことを補い合っていく組織がいいなあって。2つ目は、どんな小さなことでもチャレンジできて変化を恐れないこと。やってみようと思ったことに躊躇なく挑戦できる環境があるかどうか。何かやってみたいなと思ったとき、行動に移せるかどうかは組織の雰囲気が大きいと思うから。
一緒に働いているメンバーに対して、それぞれの役割に感謝しながらできることを探していくことを大切にしたいと思っているよ。そんな組織を2人と一緒につくっていきたいな。
個人の集まりが「組織」になること
(ぶん)今絶賛立ち上げ中だけど、実際やりはじめて今までのプロセスはどう?メンバー同士だけどぶっちゃけてください。(笑)
(ゆか)めちゃくちゃ面白いと思ってる!(笑)もちろん初めてだから、手続き関連で大変なこともあるけど、何も決まっていないからこそゼロから一緒に決めていける面白さがあると思ってる。
個人事業主と全然違うのは、未来のことを考えた時のプレッシャーの違い。個人事業主でも収入は大事だけど、それは自分1人で完結するもの。今後仲間が増えて、チームとして持続可能でいるために売上げのことを考えなければいけないというのは経営するなら当たり前な視点だけど、改めて大変さと面白さがあるなと思う。
(ぶん)たしかにね。ゆかの責任感が強いのもあるけど、そこは俺らもひしひしと感じてるよ。
(ゆか)そうだよね。でも、もともとぶんちゃんのんちゃんとは個人事業主の時から一緒に仕事してきているし、信頼関係はもともとあったからコミュニケーションでそんなに大変だと思ったことはないかな。
(ぶん)最近細かいコミュニケーションが増えてきたから、お互いの仕事のやり方や癖がわかってきたよね。
(ゆか)そうね、それぞれのポリシーが分かってきた。(笑)それはお互いやりながら少しずつ理解しているところもあるよね。
(ぶん)はじめに「これから何を大切にして仕事をしていきたいんだろう」という壁にぶち当たった話があったけど、ゆかが仕事で大切だと感じることってなんだろう?
(ゆか)仕事は、「社会と人がどうすれば喜ぶかを考えて動くこと」だと思ってて。誰かが困っていることを解決する、誰かの思う’あったらいいな’をカタチにするとか。その「届け方」を仲間とどうつくっていくかを考えることが私は特に大切にしたい部分。
(ぶん)ゆかがやっていきたいと思う「届け方」ってどんなの?
(ゆか)チームが常にベストな状態で届けたい。今のチームで例えると、ぶんちゃんのんちゃんが「幸せだな」「これをやってよかった」「わくわくするな」という充足感を持っていることが大事だと思ってて。私1人が充足感を持っていても意味がないというか、それなら個人事業主として1人でやればいいと思っている。誰かと一緒にやるのであれば、一緒にやっている人たちにとってもベストな状態で、社会に届けていきたい。
(ぶん)一緒にやっている人たちがベストな状態じゃない組織って、仕方なくそうなっているところもある気がしてるんだけど、何が肝になるんだろうね。
(ゆか)それを探求していきたいんだよね。だから、組織開発を勉強するために大学院にも行こうと思ってる。今のところ、それぞれが自分の意志・willを持って取り組めているかということと、仲間との関係性が良好であることが大事なんじゃないかなあって。信頼し合えているかとか、お互いの無いものを補完し合えているか、違いを認め合えているかとか。そのために必要なコミュニケーションや対話を積極的にすることも大切なんじゃないかなと思っている。
(ぶん)そっか、前半に「評論家じゃなくて自分で」という話もあったけど、ゆかはきっと、自分でやっていきながら学んでいくんだろうね。
(ゆか)そうね、本に書いてあるから、研究者がこう言っているから、信頼しているこの人が言っているからこれが正しい、みたいな知識だけを振りかざすようなことはしたくない。だけどやっぱり研究や論文は色んな人の実証の成果の賜物でもあるから、そこから学んでいけるものは学んでいこうと思ってる。それをちゃんと実践することが一番大切だなと思っているよ。
「歩くようなはやさ」は人それぞれ
(ぶん)個人から会社になるわけだけど、何か変化を実感することはある?
(ゆか)プロジェクトを考える時に、主語を&anteにして考えることが増えたかな。個人としてももちろんあるんだけど、大前提「&anteとして」やる意義ってなんだろうとか、会社・組織として考える場面が増えた気がする。
(ぶん)いま「&ante」が出てきたけど、「&ante」に込めた思いを聞かせてくれる?
(ゆか)3人で決めたと思っているけど、音楽の速度記号のアンダンテという言葉が由来で、「歩くようなはやさで」という意味がいいなと思った。「歩くようなはやさ」っていう主観的な表現もいいなと。すごく速足の人もいればゆっくりの人もいて、「歩くようなはやさは人それぞれだけど、それぞれのペースで進んでいく状態を目指したいね」という思いが込められているかな。多分私たち3人とも歩くはやさはバラバラだけど、それでいいよね、と思ってる。私の場合はすぐ小走りになるところもあるんだけど、それはそれで。(笑)
(ぶん)それぞれの心地のよいはやさでってことで、走っちゃダメ、ではないもんね。(笑)今後、個人での活動は会社ができても続けると思うけど、そのバランスとかはどうなるイメージ?
(ゆか)&anteは、私とぶんちゃんとのんちゃんで一緒につくっていっている感覚があるから、始める・辞めるも含めていろんな決断を共にしたいと思ってる。個人事業主について言うと、&ante=自分が大事にしたいこと、でもあるからそれに沿ってやっていきたいと考えてる。
(ぶん)おお、いいね!今後こういうチームになればいいなっていうのはある?
(ゆか)&anteの事業に、色々な人が気軽に参画できるような場やコミュニティになって欲しい。なんでもいいと思うんだよね、関わり方は。インターンでも広報専門でも私たち3人とおしゃべりしたい、でも。それがビジネスになろうがなかろうが、想いさえあれば、それが&anteにとって豊かだなあと思うことであれば喜んで取り入れていきたいなと思ってる。ただビジネスをすることだけが私たちの価値ではないと思っているなあ。
(ぶん)そうだね。目指したいチームの状態のために、今後やってみたいことを教えてください!
(ゆか)それは、ぜひ11月末にある設立記念トークイベントで!!(笑)まずは、関わり代を伸ばせるようなことは定期的にやっていきたい。長期的なことだと、まずは会社として1年ちゃんと継続させて、2年目あたりから人を増やしてさらにいいチームにしていきたいな。
(ぶん)いいね。そんな感じで、まさに歩くようなはやさで、共感してくれる人たちと一緒に一歩ずつ進んでいけるといいね。
実際にやる・自分で動くというパワフルなスタンスを持ちながら、いつでも周りの人やチームを巻き込み考えていることが改めて伝わってきて、インタビューをしていてとても嬉しく、ゆからしいなと思えたよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心の琴線に触れるものが少しでもあり、共感で繋がることができればこれ以上嬉しいことはありません。このnoteが&anteとのコミュニケーションツールの一つになることを目指して今後も発信を継続していきます。どうぞご期待ください!
\合同会社&ante設立記念トークイベント/
2022年11月30日(水) 20:00-22:00 @zoom
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