SOGIハラってなんですか?
どうも、元女子、今は一児のパパ、こうがです!
僕についての自己紹介は、こちらの記事からどうぞ。
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(この記事は2461字です。6分くらいで読めます。)
この世には、◯◯ハラスメントがたくさんありますよね。
・セクシュアルハラスメント
・ジェンダーハラスメント
・パワーハラスメント
・モラルハラスメント
・アルコールハラスメント
・マタニティハラスメント
・アカデミックハラスメント
僕がパッと思いついたのはこのくらいでしたが、ハラスメントとは、みなさんご存知のように、嫌だと思うのは本人で、他人が決めることじゃないという定義です。
これくらい、とか、昔は...なんて、まったくもってイケてない、ということですよね。
さて、そのハラスメントの中でも、今日はSOGIハラスメントについて書いていきます。
LGBTQ+の研修や、ダイバーシティ研修などで会社や学校で聞いたことがある方もいると思います。ここでは、当事者である僕の考えも混ぜながら書いていきますね。
そもそもSOGI(ソジ)とは
セクシュアルマイノリティを理解するのに、4つの概念について以前触れましたが、このうちの2つの頭文字を取って、SOGI(ソジ)またはソギと呼びます。
‘4つの概念’の記事はこちら。
SOGI(ソジ)とは
SO:Sexual Orientation(性的指向)
GI:Gender Identity(性自認)
どの性別に性的・恋愛感情を持っているか、そして自分はどの性別だと思ってるか。ということの総称をSOGIと呼ぶ。
もちろん、どの性別にも性的・恋愛感情を抱かない(または、性別は恋愛に関係ない)や、性自認としてどの性別にも当てはまらない(当てはめることをしたくない、わからない)もあります。この文言は、今後ことあるごとに多用しますが、理解するポイントとしては、グラデーションという言葉がピッタリだと思います。
男か女か、ではなく、私か、私以外か、と言えます。
多様性を認める、というのは『私の世界』以外を知ることだと僕は解釈しています。
SOGIハラの具体例
さぁ、ここでSOGIハラについて、どんな場合がそれに当たるのか、具体的にどんな状況か、を一緒に考えてみましょう。
あなたが勤めている会社での会話だと仮定します。
新入社員の男性に、誰かがこう聞きました。
『彼女いるの?』
これは、ハラスメントとしてアウトかセーフか?
これは多くの人がアウトと答えるのではないでしょうか。
それはセクハラに当たるんだよね、とよぎった人も多いのでは。
では、
同じく新入社員の男性が
『今夜デートなんです。』や、
『デートにおすすめのお店ありますか』など
交際相手の存在は、話の脈絡から汲み取れたとします。この場合、よくある会話が、
『彼女は、なにが好きなの?』や
『彼女喜ぶだろうね』などです。
この会話、何がハラスメントに当たるのか、お分かりいただけたでしょうか?
新入社員男性の交際相手=女性
という図式が頭の中で出来てしまっているからこそ、『彼女』という言葉が出たということですね。
実際のところ、この方の交際相手のセクシュアルは、あなたには分かりません。彼女、や彼氏、と決め付けるのではなく『パートナー』と呼べる感覚を養っていくべきです。
これは、ほんの一例ですが、感覚や知識がなければ、気をつけようがないことですよね。そのため、この概念について広く認知されることは、重要だと考えてます。
大事なことは
とはいえ、SOGIハラになるかも....とLGBTQ+当事者に対し、腫れ物を触るようになっては、本末転倒です。
本来の目的は、多様性を知る、ということで、ハラスメントをしないことに集中することではありません。ハラスメントをしないように、という点ばかりに注目しすぎると、こんな声が出てきます。
LGBT当事者ばかり贔屓だ!逆に非当事者の方が生きづらくなっている!
僕は、この意見がダメ、と言いたいわけではありません。そう思っているのですから、仕方のないことです。
なぜ贔屓と感じるのか、どんな我慢をしているのか、という不満点を深掘りをしていくと、非当事者へ話す時と比べて気を遣う、という声が多かったりします。
なるほど。そうなのかも知れません。
ここからは僕の考えなのですが、
仮に、最近離婚した人の前で、結婚や離婚について話をする際に、気は遣わないでしょうか。
不妊治療に悩んでいる方や、病気をされた方の前で、気を遣う場面は?これに限らず、人は誰しも、他者へ気遣いをする場面やその思いがあるはずです。それをやさしさと呼んだりするはずですが、僕の好きな言葉に、知性と品性についての言葉があります。
何をいうかが知性、何を言わないかが品性である。
LGBTという言葉も広く認知され、ダイバーシティと叫ばれ数年が経ちますが、品性のある人間を、企業を、増やしていくことが方向性としては良い気がしています。品性があれば、昨今の問題発言などは起こり得ないでしょう。
そういう社会になれば、お互いが生きやすくなるはずですし、豊かな感性が備わるのではないでしょうか。
具体的に、社内やコミュニティでどのように接すれば良いか分からない、という方もいらっしゃると思いますし、それは疑問としては自然だと思います。
その疑問に答えるとするならば、LGBTQ+というのは、1つの要素でしかないということを考えてみてください。ジェンダー以外に見えてくるその人自身の面が必ずあります。
LGBTQ+であろうが、なんであろうが、性格が悪ければ嫌われますし、仕事ができれば頼りにされますし、優しさがある人ならば優しくされるものです。
僕も、積極的に知ること、品性、を大事にしていきたいと思います。
今日は、SOGIハラについて書かせていただきました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
『LGBTは病気』の記事はこちらから
『ally先進国カナダ』の記事では、国外の様子が書かれています。