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第6回おりおりめぐり~椿餅~

こんにちは。2月になり、福豆やうぐいす餅を食べて、るんるんなやましきです🍡😋
2月は立春、雨水と季節が移ろいます。「立春が一番寒い時期なのは、昔の人が『もう春だ。春はすぐそこだ』と厳しい冬を乗り越えようとしていたのだ」と映画『日日是好日』の主人公 典子が教えてくれました。毎回の投稿で寒い寒いと書いていましたが、徐々に日が長くなり、典子の言う通り冬を乗り越えられる時期になってきたようです。

立春が過ぎ今は「雨水」となりました。雨水は雪が雨に変わって降り注ぎ、降り積もった雪もとけて水になるという意味が込められているそうです。暖かい春ももうすぐでしょうか?でも冬を侮ってはいけないようです(笑)。原作エッセイの『日日是好日』より、著者 森下典子さんは、そう思っていたら大雪に降られその経験について「きっと昔の人も何度も冬への揺り戻しに試されながら、辛抱強く、人生のある季節を乗り越えようとしたことだろう。だから季節の行事を一つ一つ大事に祝うのかもしれない」と綴っています(中略あり)。あっという間に過ぎていく日々ですが、昔から伝わる行事は一度立ち止まって季節や自然の変化に気づくきっかけをくれるかもしれないですね^^❄️

椿文字付

すっかりまえがきが長くなってしまいました。では本題へ、今回のテーマは「椿餅」です。
歴史は平安時代に遡ります。椿餅は紫式部の『源氏物語』の一節、「椿もち、梨、柑子やらの物ども、さまざまに、箱のふたどもに取りまぜつつあるを、若き人びと、そぼれ取りくふ――」にも登場します。これは“椿餅、梨、みかんのようなものが、さまざまに箱の蓋の上に盛りつけられているのを、若い人びとが、ふざけて取って食べる”と訳されます。蹴鞠を終えた公達等が椿餅を食べている様子が描かれているそうです。なんだか楽しそうですね(笑)これは文献に登場する最も古い純国産の和菓子の一つだという説もあるそうです。

椿餅

椿餅といえば、現代は道明寺生地(もち米でできた粒々の見た目と食感が特徴の生地)で餡を包んだものに椿の葉っぱを合わせたものが一般的です。しかし、平安時代の頃は餡はまだなく、餅を甘葛(あまづら)で甘くしていたとされています。その当時は砂糖がまだ普及していなかったため、甘葛という冬にツタから採取された樹液を煮詰めたものが代表的な甘味料だったそうです。
とはいえ、平安時代から伝わる和菓子が現代も受け継がれているということに趣を感じずにはいられません…😌
…ということは、椿餅を食べるということは平安貴族の疑似体験ができるということでは…!?おっと、すごいことに気づいてしまいました。早速体験してきます!皆さんもぜひに!🌸笑

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