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新薬の罠 鳥集徹
ディオバン事件で明らかにされた「製薬会社」と「医療」の近すぎる関係とは!?
徹底取材で「利益相反」の実態と癒着の核心に迫る。
医師と製薬会社は、切っても切れない関係にある。
医師は製薬会社に薬を売ってもらわねば、患者に薬が出せない。
製薬会社も医師に薬を売ってもらわねば経営が成り立たない。国内外にライバル会社の多い製薬会社は、競争が激しい。
それゆえ、自社製品を使ってもらおうと、、製薬会社はたくさんのヒト、モノ、カネを総動員して、あの手この手で医師に取り入ろうとする。
製薬かいしゃの誘惑に載らない医師もたくさんいるのは事実だ。しかし、、甘い汁を吸い続けることによって、制約会社への依存体質から抜けられなくなる医師も少なくない。
特に、研究、教育のために多くの人手と予讃を必要とする大学病院や規模の大きな医学会では、その傾向がとても強い。
こうして、医師と製薬会社は、ますます持ちつ持たれつの関係を深めていく。
そして「製薬会社依存症」に陥った医師は、制約会社や薬に対する批判精神を失っていく。
ディオバン(高血圧薬 降圧薬)事件
2013年3月、脳卒中や狭心症を防ぐ効果が他の高血圧薬より高いと結論づけた京都医科大学や東京慈恵会医科大学などの臨床研究で、ディオバンに有利な結論になるよう、データがふせいに操作された疑惑が発覚した。
ノバルディスファーマ社(以下ノ社)
ノ社が臨床研の企画から図表やグラフの作成まで一手に引き受け、研究全体に深くかかわっていた。
さらには研究の成果を全国各地の開業医や大学病院の医師に説明するために、高級ホテル等で行われた会合の会場費、交通費、資料費まで、すべてノ社が負担していたことが明らかになっている。
その裏で、京都府立医大にはノ社側から11年間で
3億8170万円もの「奨学寄附金」が提供されていた。
この間、ディオバン7の臨床研究に関与した5大学にノ社から提供された奨学寄附金は、
合計 11億3000万円
名古屋大 2億5200万円
千葉大 2億4600万円
慈恵医大 1億8770万円
滋賀医大 6550万円
この金が、臨床研究の実地費用としてだけでなく、ノ社に有利な取り計らいをしてもらうことを期待して支払われたことは否めない。
犠牲になった患者
ディオバンを服用していた患者は、この薬により
「めまい、頭痛、動悸、腹痛、咳嗽(から咳)、悪心、倦怠感、発疹、、低血圧、そう痒、光線過敏症など」
の副作用が報告されている。
ディオバンの売り上げは右肩上がりに伸び、京都府立医大の論文が発表された翌09年には、年間1400億円を売り上げた。
京都府立医大などの論文によって、300億円~400億円の上乗せ効果があったと見られている。
何百億円もの莫大なカネが、虚偽のデータに基ずく宣伝によって「だまし取られ」
しかもそのカネの多くは、国民が必死で払っている健康保険料や税金からまかなわれている。
国民全体が食いものにされたのだ。
武田製薬 ブロプレス(高血圧薬
)
広告で、臨床研究の論文とは異なるグラフが使われていた。
心不全や脳血管障害の心血官にリスクが、他の降圧薬より低いかのような表示がされていた。
武田の社員が京都大学で行われた臨床研究に深く関与し、実地計画の策定や、症例登録の推進、データの統計解析まで、臨床研究の運営を一手に引き受けていた。
京大側から武田側に30億円の寄付要請があり
実際に2000年~09年のあいだに
合計 25億5000万円の寄付があったことが明らかになっている。
他にも
白血病治療薬「タジグナ(一般名ニロチニブ)」
白血病治療薬「スプリセル(一般名ダサチエチン)」
札幌東徳州会病院で実地された腎性貧血改善薬「ネスプ(一般名ダルバポエチン アルファ)」
の不正が発覚している。
国民医療費は 40兆円
薬剤費は 10兆円
私たちの知らない所で薬のプロモーションが医師側に流れている。
製薬会社の使命は薬を売ることである。
だが、飲まなくてもよい薬や、打たなくてもいいワクチンを医師が医師が製薬会社が金儲けのために推進しているのなら
くずの集まりであるとしか思えない。
医者の本音
「医者ならば製薬会社から、これぐらいのお金を受け取るのは当たり前だ。みんなやってることなのに、なんでこの程度のことで批判されなれればいけないのだ」
高血圧
日本の基準は厳しすぎる。
1999年までの高血圧の基準は「160/95以上」だった。
多くの医師が「上は年齢+90ぐらいまでは大丈夫」と教えられていた。
この方式なら70歳の人なら、上は160までOKとなる。
血管は年を取れば取るほど硬くなるため、高齢者の血圧が高くなるのは、むしろ自然がことである。
高血圧薬の市場
90年代は約5000億円であった。
現在は一兆円近くと推定されている、
30歳以上で高血圧薬を飲んでいる人は2012年で29%である。
降圧剤を飲むことは「血圧を下げること」が目的ではない。
血圧が高いことによって引き起こされる心臓病や、脳卒中、それによって死亡するのを防ぐのが目的だ。
コレステロール低下薬
こちらもやはり日本の基準は厳しすぎる。
一般住民を対象とした追跡調査で、LDLコレステロールが高い人の方が長生きで、むしろ低い人の方が死亡率高い結果も多い。
つまり通知が極端に高いような場合でないかぎり、わざわざ薬でコレステロール値を下げることは、逆に命を縮める危険性も考えられる。
2013年に発表された「米国心臓学会/米国心臓協会」のガイドラインでも、糖尿病や心臓病のリスクが高い火と以外は190㎎/dℓまでコレステロールを下げる治療をしなくてもいいことになった。
糖尿病薬
血糖値の大まかな目安は一か月ほどの血糖の量を反映する「Hba1c」の数値を使います。
普通はこれが6、0%を超えると、治療の対象になります。これに対して高齢者の場合は少しゆるくして、7,0%を少しくらい超えてもいいのではないか、という考えがあります。
高齢者に対して、厳密な血糖管理をした結果、命にかかわる低血糖が起きたり、低血糖から誘発される心筋梗塞が起きたり、認知症の悪化とそこからくる肺炎などで、死亡率が高まってしまったからです
他にも病気はつくらたが衝撃でした。
うつ病、逆流性食道炎、ワクチン、男性型脱毛症、認知症、骨粗しょう症、がん検診、読んでいて気分が悪くなりました。
子宮頸がんワクチンにいたっては、これは犯罪だろうと思いました。
そして、私たちは高い薬を飲まされていたのです。
私も薬をすぐに飲む方なのですが、これからは考えものです。
サプリもきっとお呪いみたいなものなのでしょう。
しかし、花粉症の薬は堪忍してもらいたい。
あれがないと、2月から4月は乗り切れないのです。
だめかな??
この本はおすすめです。
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