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今村翔吾と読む 真田風雲記 今村翔吾

直木賞作家・今村翔吾を作った真田家傑作選7編

信濃の土豪から身を立て、武田信玄の幕下で名を揚げ、主家滅亡後に大名として自立。関ヶ原では昌幸と次男信繁(幸村)が西軍、長男信幸(のち信之)が東軍と袂を分かったのが功を奏し、戦後、徳川家康の下で信幸が九万石を得る。そして大坂の陣では――。
『真田太平記』を読んで作家となり、真田愛溢れる歴史巨編『幸村を討て』を著した直木賞作家が、敬愛する泰斗が真田家の波瀾万丈を綴った珠玉短編から選りすぐった傑作選。
〈編者解説〉今村翔吾

    面白かったです。

 海音寺潮五郎先生の描かれた真田昌幸は「嫌な奴」であった。

 作中何度も海音寺先生は
「私は昌幸のこういう行動は好きではない」とか
「このような言動は好きではない」
「この言葉は本心からとは思えない」とか書かれている。

 よほどお嫌いなのだな・・・と。
確かに海音寺先生の描かれる昌幸は、コロコロと移り身の激しい武将だ。
 だが一本筋の通った武将でもある。
そこを、とても魅力的に描かれているので、「嫌いなのにすごい」と大作家はやはり別格だ。


 他も山田風太郎先生のお話は「お見事!!!」と言いたくなる。
 色々な真田家のお話がとても面白かったです。

 やはり、沢山の作家先生が描きたくなる真田昌幸は、とてつもなく魅力的な人物ある。

 この本は面白い。
おすすめです。

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