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レーエンデ国物語3 喝采か沈黙か 多崎 礼
運命の幕が上がる。
たった一曲が世界を変えた。
灯火(はじまり)は、愛を知らない双子だった。
ネタばれあり。
2巻から124年後のお話。
物語を導く美貌の青年リーアン。
これが口が悪い、腹が立つ。
「お前誰かに一発殴られろ!!」と思いながら、読み進めることになる。
タバコを吸うのも気にくわん!
同じ双子のアーロウの苦労に、心を寄せてしまう。
「かわいそうに、こんな奴捨ててしまえ!」と思うが、それをしてしまうと物語が始まらないので仕方がない。
二人は旅にでる。
なのに不思議と半分ぐらい読み進めると、好きになるのだ。
美貌の口の悪いリーアンを。
愛おしく想ってしまうのだ。
「くそぉ!!こんな奴!」という想いはあるのだが、でも「がんばれ!!」と思ってしまう。
つまりは面白いのだ。
そしてラスト、「リーアン!!!!」と叫びたくなる。
なんだ、ただの照れ屋じゃないか!2人とも素直じゃない。
二巻ほど残虐性はないけど、辛い話には変わりなし。
でも、希望がある、二巻より希望がある、どうか小さな希望が、大きく育ちますように。
早く4巻読みたいです。
付録
スペシャルストーリーで一巻のユリアとトリスタン。
二巻のテッサとルーチェのお話がありました。
テッサとルーチェの話は微笑ましいのですが、ユリアとトリスタンの話は
「だから、早く、気持ちを伝えろ!!好きって言え!!」とまた言いたくなった。
今から思えば一巻は微笑ましい物語だったと思う。
後になるほど、辛くて辛くて。
久しぶりにほっこりできて、ともて良かったです。
付録とても良かったです、ありがとうございました。
この本はおすすめです。
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