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死体鑑定医の告白 上野正彦
「溺死ではない、殺しだ。事故死ではない、病死だ。病死ではない、暴行死だ」。最初の鑑定の嘘を暴いていく様は、
まさに上質なミステリーを読んでいるようにドラマチックです。
ときには裁判所で証人として最初の鑑定人と対峙したり、再鑑定の再々鑑定を提出したりと……事件は2転、3転していく
自殺
自殺する人の大半は、見方によっては他殺に等しい。
つまり、自分を取りまく生活環境すべてになじめない。
周囲に見放されて孤立する。
混迷して相談する人もいない。冷たくされ追い詰められて、この世に居場所がないくって自殺するのだ。
だから、言い方を変えれば、一人でも理解し温かく見守ってくれる人がいれば、自殺ははくなる。
女性の自殺
男性と比べると女性が覚悟の自殺をする際、死後の事を考えて、自殺の前に排尿をして臨むことが圧倒的である。
そしてそれが、どんなに高齢の女性であっても、必ず綺麗に化粧を施している。
上野先生の奥様が亡くなれれる前の言葉
「なるべく側にいて欲しい」
という言葉が一番印象に残りました。
奥様もワンコも娘さんも、幸せだったと思いました。
他にも、飛び降り自殺は「もがいた」あとが無いとか、病死と事故死の検死の違いがとても勉強になりました。
死ぬ直前まで「生きて」いた人が、死にたいと思うか、生きたいと思うかで死体に違いが出てくるのが、とても興味深かったです。
にんげんだもの BYみつを
なんとなく、そんな言葉を思い出しました。
この本はおすすめです。
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