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民話の世界 松谷みよ子

赤神と黒神、福の神と貧乏神、つつじのむすめ、小泉小太郎、そして龍の子太郎……。語り継いできた祖先たちの生きた歴史世界にとどまらず、それまで聞き手であったわれわれが新たに語り手となりゆくことで広がる世界とは――。戦後児童文学における開拓者であるだけではなく、長く民話の採録・再話に取り組んだ著者が描き出す、民衆の〈語り〉とその豊穣の世界。


継芳和尚様


 興禅寺の先代の継芳和尚様は狐が見えたという。
和尚様に見えたのは、本物の狐ではない。
 お稲荷様の狐だ。

 興禅寺に賽銭泥棒が入った時、継芳和尚さまは泥棒の足跡に釘を打ち、お経をあげて、これでよいといいたそうである。
 20分ぐらいすると電話のベルが鳴った。出てみると警察からで、泥棒が捕まりました、足が痛くて動けないでいました、そういってきたそうです。


他にも 天狗の民話、竜神様の民話、桃太郎、金太郎、龍の子太郎の民話の考察が興味深かったです。

 この本はおすすめです。


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anco
ありがとうございます!! がんばります!!