真田太平記（三）上田攻め　池波 正太郎

下分け目の決戦を、父・弟と兄とが豊臣方と徳川方とに別れて戦った信州・真田家の波瀾にとんだ歴史をたどる大河小説。

　まさか鈴木右近が出奔するとは・・・・。

　確かに於順は頼りない。
しかも、結婚の理由がロマンチックでもない。
逃げるわな。
　でも、樋口角兵衛の気持ちはよく分かった。
己を高く買ってくれる幸村の方にシンパシーを感じ、軽く扱われる信幸から心が離れるのは当たり前である。

　そして鈴木主水がかわいそうでかわいそうで。
なんとかならなかったのか？と惜しい方を亡くした。
　心から右近には幸せになっていただきたい。
　
　つくづく目障りな北条氏がなくなってよかった。

　良い話でした。
続きが早く読みたいです。