[自作エフェクター] はじめの一歩はBIG MUFFから
●電子工作の知識ゼロでも作れた
電子工作初心者の製作記です。
自分でエフェクターを作ることができるのかと気づき、ふと挑戦してみた記録。はじめにトライするのは「Green Russian Big Muff」通称グリーン・ロシアン・マフです。
本当は「OP-AMP Big Muff」が欲しいのだけど、作り方の解説を見つけたのがこちらで。以下の記事を参考に進めていきます。
●まず買ったもの
右も左もわからない電子工作なので、まず「ブレッドボード」なるものを買ってみましたよ。
サンハヤトの商品が定番のようです。
合わせてジャンプワイヤやワニ口クリップのついた線なども買いましたが、、、結果、不要でした。
いきなり基盤にはんだ付けして失敗したら、と、「ブレッドボード」なるもので試し組みをしようとしたんですが、複雑すぎて無理でした、、、
結局、上記の記事を見ながら必要に応じて買い足していきました。あと「はんだ吸い取り線」と「はんだ吸い取りポンプ」があると、失敗しても安心です。
●BIG MUFFのレイアウト
上記で紹介されていたレイアウトを(そのままですが)整理しました。初めてのことで桁を間違って買ったり、抵抗のワットを気にせず買ってすごく大きな部品が届いたり(基本1/4Wでいい)、同じく付け間違いなどを繰り返しながら基盤を作っていきますた。
・ダイオードについて
シリコンでは
1N456A(Fairchild 1N456A Silicon)
1N4002(1N4002 Silicon)
ゲルマニウムでは
1N34AUZ(UNIZON 1N34A Germanium 緑線)
を試しました。
ゲルマニウムはだいぶこもるのとボリュームが出なかったのでボツに。
1N456A or 1N4002は、わずかに1N4002の方がヌケがよい感じがしたので1N4002にしました。
(回路保護用であれば1N4001~7ならどれでもOKという記事も見ましたが、このあたりはよくわかりません)
・トランジスタについて
シリコンは
KT3102E(USSR KT3102E NPN Silicon)
BC183A(ITT BC183A NPN Silicon)
ゲルマニウムは
2N404SG(Signetics 2N404 PNP Germanium)
AC188(AC188 PNP Germanium)
このあたりを入手していましたが、最終的には千石電気さんで買った「BC109C」にしました。「ファズフェイス」などに使われているトランジスタのようです。
●一番難航したのが配線
「配線」は一般常識のようで省略されてることが多く、また調べると様々な「型」があり、初心者には何が何やら…「迷い」しかありませんでした。
最終的には以下のムービーをベースに、いろいろな「型」をみつつ「?」を埋めていきました。
そもそもINPUTジャックにはステレオタイプを使うということすら知らずモノラルタイプを二つ買ってしまうレベルなので、この図を完成させるまでは相当に長い道のりでした。
ちなみに、「1N4007」は電流の逆流を防ぐためのものだそうですが、スキップしています。
(初心者からはじめる「エフェクター自作 講座」は神です)
●失敗談
いろいろありましたが様々なお助け情報のおかげで、わたしなりのBig Muffを作り上げることができたと思います。
最後に失敗談トップスリーです。
第一位 買い物が大変
まず、初心者が一回で間違いなく部品を買い揃えることは至難の業です。抵抗、可変抵抗、ダイオード、トランジスタ、ICと、部品の種類に慣れるのと単位に慣れるのと、買い間違い、買い損ないなどなど、すべてが揃うまでに4、5回は買い足しをした気がします。
そんな中、Garrettaudioさんがいなければ完成はなかったでしょう。感謝しかありません。
第二位 音が出ない
この後もいくつか作ってみていますが、、、完成して一発で音が出たためしがありません。こちらの場合はスイッチを入れるとノイズは出るもののギターの音を通しておらず、基板の裏を触るとファズっぽい音だけは出ていました。
原因はトランジスタの向きを間違っていたのですが、どこをどう調べていいやら雲を掴む状態で、アマゾンでテスターを買ってしまいました。
第三位 意味がわかっていない
これは失敗ではないんですが、作ってみて初めて何にも分かってないことに気づきます。そもそもどうやって音が出ているのか?「歪み」とは何か?いや、電圧と電流って?
未だに「GND」の意味がわかっていません。
まずは、こうして公開されているレイアウトをコピーしながら、少しづつ勉強していきたいと思います。