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全てにやり返すために整体に通っている

夏も中盤、8月である。
おもちは何度か言ってるけど、バチクソに病んだことがあり、夏にかなり具体的な自殺計画を立て、バタバタして有耶無耶にしたことがあり、それ以来、夏が嫌いだ。夏に飲むビールはすき。

ここ数年はなんとなくぬるりと越えていたけど、今年は結婚式周りでバチクソに揉めたり(相手は友人や旦那ではない)、単純に仕事が忙しくなったり、私を自殺手前に追い込んだクソとやりとりする仕事がなぜか増えたり、既婚者に口説かれたせいでいらん記憶の扉が開きかけたり(この話はいつかするか)、この世の真実とは思えないような梅雨を過ごしていたので結構危機感を抱いていた。
死にたいというより、ふらっと舵切りを間違えて消えない自信がおもちにはなかった。

というわけで、今夏はなんやかんやで普段より頻度増しで飲み歩いている。ここが前提。

基本的におもちの会社、まだまだおもちより上のお先輩がいるので会社の人と飲みに行く時、おもちは「我はクソかわよ後輩だが?」という面をしながら飲みに行く。
先輩たちは飲みに行くと色んな話をしてくれる(まあ飲まなくてもいらん話をするおっさんもいる)。色んな人の色んな感情をもきゅもきゅ食べながらあぁ、おもちは負けたくねえな、と思った。
こんなクソゴミキショキショ会社にも、私に若さだけとか言ってくる奴にも、私を自殺未遂に追い込んだ奴にも、ぜってえ泣かせてから辞めてやるからな、という強い気持ち。
おもち、基本的に負けず嫌いのクソガキなので叩かれれば叩かれるだけ「ぜってえ目にもの見せて泣かす」の気持ちが強くなる。お姉さまにはこのおかげで今ももちもちと可愛がられている。

そんな意志を強くしながらもまあ飲み歩いてるし毎日デスクワークなので、体は悲鳴を上げている。
というわけで、なんやかんやで整体に通ってる。
効果があるか、は多分あった。はず。姿勢は良くなった気がする。でも何より、会社以外のコミュニティが一つ増えるのがおもちには少し気楽なのだと思う。
腰と肩の痛みと姿勢の悪さを理由に通い始めて、週3くらいでいけるときは行っているけど、最近は、「あんころさん、足が終わってる。何してるの?」と言われている。
デスクワークだが???と一瞬はてなだったけど、すぐ分かった。

おもち、最近めちゃくちゃヒール履いてる

現場にいた頃は動きやすい靴でバタバタと走り回っていたけど、現部署にきてからというもの周りの背の高いお兄さんたちに負けじとヒールを履いていた。
整体の先生たちには爆笑されながら「ほんとにやめろ」と言われたので、ヒールの靴がぶっ壊れたタイミングで前の低めのパンプスに戻してみた。歩きやすくてウケた。
ウケたけど、なんとなく物足りなくて。
男だらけの現部署に絶対泣かすの心意気で小娘が走るには何かしら武器がいるんだろうなと思う。
なんとなくそれに気付いたのでおもち、色々武器を備えてみた。髪の毛アレンジしてみたり、爪を塗ったり、化粧変えたり、下着変えたり、香水変えたり。
色々奔走して、でもやっぱりなんか物足りなくて、それからはたと気づく。

そういえば、お姉様もヒール高かったなぁ。

今は別部署にいる職場のお姉様、言葉はキツイけどおもちの命の恩人。生き残るために朝も昼も晩も地獄のような現場で一緒に過ごしていた私の大師匠だ。
なるほど、お姉様のヒールの音が自分を支えていたんだなあとようやく気づく。気付いて、イオンに買いに行った。
久々に取り戻した5.5センチヒールはやっぱりバランスも取りづらくて、事務室で転げそうになってお先輩には煽られたけど。
足音聞いて私のテンション爆上がりなのでこれが私には正解なんだと思う。

だから今日も私は整体の先生に怒られながら、全部見返して泣かすためにヒールを履いている。


【爆裂余談】
おもち、かれこれ数年新潟にいて、関東生まれのくせに新潟のイントネーションになりつつある。旦那は市内の人間。
先日、三条出身の先輩に「あんころさんってたまに三条の話し方するよね」と言われた。ばっかとかの言い方が市内のそれではないと言われた。
なぜ?となってからすぐ気づく。お姉様も三条出身だ。しかも喋り方もコテコテだ。
なんというか単純だなと思いつつ、こうやって好きな人の思い出を取り込みながら生きていくんだろうなと思ったのだった。

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