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21年ヴィンテージ、南アのワイン

1ヶ月ぶりです、note!やはり後手後手になってしまいますが、『書きたい時が書くべき時だ!』と思考を変えて取り組むことにしました(嫌になるほどのポジティヴ!笑!)

今回は店頭でお配りしているコラムの現行版とバックナンバーにちょいと付け足しをして、こちらに載せたいと思います。

21年ヴィンテージを飲んで、感想 - published in 20 Nov 2021 -

20代の頃、輸入会社で営業をしていたときにお客様のソムリエから、『ボージョレーヌーボーは毎年決まった生産者を飲むんだよ。同じ条件で飲むことができるでしょ、だからその年の傾向がわかるんだよ』と、教わりました。その考えに影響され、アンケヴィーノではひとつの生産者に絞ってボージョレーヌーボーをご案内しています。

☆アンケヴィーノで毎年取り扱うボージョレーヌーボーはこちら☆

Chateau de Grand pre |シャトー・ド・グラン・プレ
21' Beaujolais Villages Nouveau | ボージョレー ヴィラージュ ヌーボー
 ※既に完売しております。

さて、21年を試飲して率直な感想、『例年に比べ、成熟していない』です。明らかに19年や20年に比べて厚みが少ない。その分優しく抽出しているようで柔らかな口当たり、酸味も控えめ、エキス感はしっかり、ナチュラルワインがお好きな方に特におすすめです。4,5月の霜で生産量は激減、後半は暑く成熟が進みましたがワインを複雑な味わいにするための『ゆっくりと成熟する』事は困難だった年。それを踏まえ、過度な抽出で上部だけの重たさを出すのではなく、優しく抽出し、繊細さにフォーカスした【シャトー・ド・グランプレ】のヌーボーに仕上げたのだな、というのが今年の印象です。
温暖化対策として、世界中で研究されているのは品種の再選定です。ボルドーでは早熟なメルローの比率を減らし始めたり、ポルトガルの【トゥーリガナショナル】やスペインの【アルバリーニョ】などを31の黒葡萄と21の白葡萄が実験栽培されているそうです。これから先、『この産地ではこの葡萄』というセオリーはなくなるでしょう。グランクリュも日当たりが良すぎるのでヒエラルキーも信頼できなくなる可能性があります。信じられるのは自分の舌のみ!しっかり選んでゆきましょう!

《補足》現在、2019年のブルゴーニュがリリースされ始めています。ヌーボーを飲んだ時は骨格がありしっかりとした果実が印象的でした。それを踏まえて、今、飲むブルゴーニュは『非常にイイ!』です!18年と20年は暑い年ですので、19年はブルゴーニュらしさを楽しめる。”買い”です!。

ただ、生産量が非常に少なく、輸送費も高騰しているので価格も軒並み上がっています。生産量に関しては20%減くらいかなと思っていましたが、蓋を開けてみると通常の半分という所も見られます。ワインマーケットにおけるパワーバランスもあり、日本に優先して回ってくるこない…という話もチラホラ聞きます。

もし、19年で価格のあまり上がっていないお気に入りのブルゴーニュを見かけたらすぐに買った方がいいと思いまーす!

南アのワインのススメ - published in Sep 2021 -

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昨年、COVID-19感染拡大防止のため、2度の酒類販売禁止宣言が発令された南ア。世界のワインシーンでは#Drinksouthafricanをタグ付し、『南アワインを飲もう!』と、ワイン生産者への支援の輪が広がっていました。
それもそのはず、南アワインは現在年齢40代くらいの若くパッション溢れる生産者たちによるナチュラルワインメイキングのムーヴメントがちょうど成熟してきた段階。初めはイギリスのジャーナリスト達から高評価を受け、今は日本、アメリカへとその品質の高さに注目が注がれています。
2016、17年と干ばつに悩まされましたが、その土地ストレスは約2年経過しないと抜けないと言われています。その影響か、現在リリースの20年の味わいが飛躍的に向上しているそうです。南ア国内ではワクチン接種も進んでおり、徐々に通常の生活へ戻ってきているそうです。昨年我慢した分、素晴らしいヴィンテージとなったワイン。その結果はきっと生産者に大きな歓びを与えた事でしょう。再び、『南アワインを飲もう!』

《補足》暑さによるストレスの話は初めて聞いた話で、とても驚きました。確かに、葡萄の樹にとって水分不足は一番のストレスであるとWSETで習ったなーと思い出しました。

19年、20年ヴィンテージが飛躍的においしうなったと実感したのが【フラム】という生産者のワインを飲んだ時でした。今、ちょうどアンケヴィーノに入荷してますので、もしよかったら試してみてください〜!

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