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KANA-BOONを聴くと、新卒時代の通勤路を思い出す


昔よく聴いていたアーティストの曲を数年後にあらためて聴き直すと、当時よく聴いていたときの情景が頭の中で蘇ることがある。

とくにわたしはいったん特定のアーティストにハマると、狂ったように毎日それしか聴かない。(しかも同じアルバムばかり)

だからそのアーティストの曲と、当時の生活の記憶はかなり濃く結びついている。


たとえば小学6年生の給食の時間の校内放送で、バンプオブチキンの「天体観測」を聴いて衝撃を受けたときの記憶は今も忘れられない。

その日からお小遣いをためてバンプのアルバムを買いあさり、来る日も来る日もパンプだけを聴いて生きていた。(2年間くらいバンプしか聴いてなかった気がする)

だから今でもバンプのアルバム「ユグドラシル」を聴くたび中学時代を思い出す。



最近はKANA-BOONのアルバム「DOPPEL」を聴き返した。

はじめて聴いてハマっていたのはちょうどわたしが地元から上京して就職したばかりの2014年の春だった。

はじめての上京、はじめての就職、はじめての一人暮らしで不安だらけになりながらも、桜が舞う通勤路でKANA-BOONのポップで少しひねくれた曲がわたしを励ましてくれた。


家から最寄り駅までは徒歩10分くらいあって、慣れないヒールで歩くのはちょっと大変だったなぁ。

朝の通勤ラッシュ、こんなに人が溢れ出るほどだなんて聞いてないよ。

東京にはあんまり知り合いがいないなぁ。これから増えるといいなぁ。

そういえば今日はイオンの惣菜が安い日じゃないかな?帰りに寄っていこう。



そんなことを日々思いながら、KANA-BOONと一緒に通勤路を歩いていた気がする。



音楽を聴いたら、当時の新鮮な気持ちと思い出も一緒についてくるなんて、なんかお得だね。ありがとうKANA-BOON。



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