韓国式焼きホタテの食べかた
2泊3日で全羅道(전라도)というところをサクッと旅行してきました。
全羅道は北と南にわかれていて、全羅北道の中心街は全州(チョンジュ)、全羅南道の中心街が光州(クァンジュ)らしい。
そして日本で「北海道」という修飾語がつくとなんでも美味しそうに見えるのと同じで、全羅道の地名がついた店は美味しく感じる現象があるらしい。
らしい、ばかりつけるのはどれもこれも全羅道出身者から聞いた話であり、特に全羅道の食べ物が美味しいイメージであるという部分に関しては私自身は詳しくない。
そのため「らしい」くらいに留めておいた。笑
さておき、まず1日目は木浦(モッポ)という全羅道の1番南側にある港町へ向かった。
港町に来たからには刺身もいいけど、韓国らしく조개구이(チョゲクイ)を食べることに。
このチョゲクイというのは貝を炭火で焼いて食べる行為を指す。
ホタテがいちばん美味しいらしいので、ホタテのみを焼いて食べることにした。
焼くための鉢が用意され、次々と付きだしとしておかずが運ばれてくる。
全羅道の料理は美味しいと聞いていたので、かなりハードルをあげて食べ始めたのだけど、確かにメインではない料理のはずなのにゴリゴリに美味しかった。
空いてるから、という理由で入っただけだったのにこの美味しさは大したものである。
チヂミも、全羅道特有の少し発酵したキムチも、カボチャ粥もどれもこれも美味しくて夢中で食べたけど、ポンデギという蚕のさなぎを炒ったおかずだけは残してしまった。
写真は割愛するけど(虫苦手な人にはきついかもなので)ポンデギは食べたことなく、また食べる勇気もない。
どんな味なのか気になるところではあるけど、ビジュアルが苦手で食べるにはもう少し鍛練が必要である。
そうこうしてる内にホタテが運ばれてくる。
さっそく焼き始めると、香ばしいホタテの良い香りがして心の底からバター醤油が恋しくなった。
ホタテにはバター醤油、バター醤油といえばホタテかじゃがいも。
しかしここは韓国なので、バター醤油は無く、何で食べるのかと聞いたところチーズとチョジャンとの答えが帰ってきた。
乳製品+ソースという構図で見ればバター醤油と近いけれども、マジで馴染みがない。
(※ちなみにチョジャンとはコチュジャンに砂糖と酢を足したもので、甘酸っぱく辛すぎなくとても美味しい)
バター醤油で食べたい気持ちが満載だったけど、そうも言ってられないのでチーズチョジャンで食べてみることに。
食べてみた結果、チーズチョジャンにはバター醤油と同じくらいの吸引力があることが分かった。
つまりとんでもなく美味しい。
チョジャンの辛みと甘酸っぱさとチーズのこってり感が、新鮮なホタテの磯の香りととてもよくマッチしている。
ホタテにはバター醤油しかないと思ってたけど、これからはチーズチョジャンも絶対準備しようと思い、全羅道での1日目を終えた。
木浦(モッポ)の繁華街、タバコの煙で霧が出来ていて最後まで進めなかった。