[解剖学編 Vol.2] 僧帽筋の特徴と張りの原因:新人セラピスト向け解説
こんにちは!コンさん@施術に役立つ解剖学の近藤優也です。
首や肩こり、背中の張りの原因としてよく挙げられる「僧帽筋」。この筋肉の特徴を理解することで、肩や首周りの不調に対する施術の効果を大きく向上させることができます。
この記事では、僧帽筋の役割と張りの原因、関連筋肉へのアプローチを詳しく解説します。
この記事で分かること
僧帽筋の解剖学的特徴と役割
僧帽筋が張る原因
施術に活かせるポイントと関連筋肉
新人セラピストの方はもちろん、経験者の技術アップにも役立つ内容です!ぜひ最後までご覧ください!
1. 僧帽筋とは?基礎解剖学を解説
僧帽筋は、肩甲骨と背骨をつなぐ筋肉で、上中下の3つの部分に分けられます:
上部繊維:後頭骨から鎖骨・肩甲骨に向かう
中部繊維:胸椎の一部から肩甲骨の肩峰に向かう
下部繊維:下部胸椎から肩甲骨の内側縁に向かう
僧帽筋の役割
僧帽筋の機能は以下の通りです:
肩甲骨の挙上(肩を上げる動き)
肩甲骨の内転(背中側に引く動き)
肩甲骨の下制(肩を下げる動き)
僧帽筋は姿勢を保つために重要な筋肉で、肩や首の動きにも大きな影響を与えます。
2. 僧帽筋が張る原因を徹底解説
僧帽筋が張る主な原因は以下の通りです:
デスクワークによる猫背や前傾姿勢
→ 僧帽筋の上部が過緊張し、中部や下部が弱化することでバランスが崩れます。ストレスによる肩の緊張
→ ストレスで無意識に肩をすくめる姿勢が僧帽筋の緊張を生みます。荷物を片方の肩で持つ習慣
→ 一側性の負荷が僧帽筋の上部や中部を硬直させます。運動不足
→ 僧帽筋が姿勢保持のために常に働きすぎ、慢性的な張りにつながります。
これらの原因を把握することで、施術やセルフケアの方向性が見えてきます。
3. 僧帽筋の張りに関連する症状
僧帽筋が原因で引き起こされる主な症状:
肩こりや首の痛み
頭痛(緊張型頭痛)
肩甲骨周辺の張りや動きの制限
これらの症状が見られる場合、僧帽筋の状態を確認し、適切なアプローチを行いましょう!
4. 関連する筋肉もチェックしよう!
僧帽筋の張りは以下の筋肉とも関係しています:
肩甲挙筋:肩甲骨を上げる筋肉
菱形筋:肩甲骨を内側に引き寄せる筋肉
広背筋:背中全体を覆う大きな筋肉
これらの筋肉を同時にケアすることで、僧帽筋への負担を軽減し、施術効果を高めることが可能です。
5. まとめ: 次回は肩甲骨周りの総合ケア!
今回は、僧帽筋の解剖学的な特徴と張りの原因について解説しました。
今回のキーワード:
僧帽筋
肩こりの原因
姿勢改善
セラピスト向け解剖学
次回は[解剖学編 Vol.3] 肩甲骨周りの筋肉の連動とケアのポイントをお届けします!
肩甲骨を中心にした施術アプローチを詳しく解説しますので、お楽しみに!
質問やリクエストがあれば、ぜひコメントで教えてください。一緒に学び、施術力を向上させていきましょう!