
今日のプチ解剖:心臓について正しいのは?
こんにちは。かずひろ先生です。
今日も解剖学のプチ勉強をしていきましょう。
<柔整-2000-8>
問題2-26 心臓について正しいのはどれか。
1.心底は横隔膜に接する。
2.冠状溝は心房と心室とを区分する。
3.肺動脈弁は腱索によって乳頭筋につながる。
4.房室結節は上大静脈開口部にある。
さて、こちらはどうでしょう。
【答え】
2.冠状溝は心房と心室とを区分する ○
心臓を外側から見た時に、心房と心室の間には冠状溝が、左右の心室の間には室間溝が走っています。室間溝は前室間溝と後室間溝があります。
冠状溝を走る血管をまとめました
【心臓前面】#冠状溝 :心房と心室の境界#室間溝 :左右の心室の間 (前室間溝, 後室間溝)
— かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学 (@goukakuouenman) March 11, 2021
冠状溝の右前面は右冠状動脈が心臓後面へと向かい、冠状溝左前面は左冠状動脈の枝である回旋枝が同じく心臓後面へと向かいます
前室間溝には左冠状動脈の枝である前室間枝と大心臓静脈が走行しています pic.twitter.com/NyqpFLUY7e
【心臓後面】
— かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学 (@goukakuouenman) March 11, 2021
心臓後面では冠状溝を走る #冠状静脈洞 が重要です。これは心臓を養った冠状動脈由来の静脈血を集めて、右心房へと注ぎます。
また、後室間溝を走る動脈は右冠状動脈の枝である #後室間枝 、静脈は #中心臓静脈 です。前室間溝、後室間溝を通る血管もよく出題されます。 pic.twitter.com/sDa34Dt6q1
その他の選択肢について。
1.心底は横隔膜に接する。→ 心尖(側)は横隔膜に接する。
心臓は上部が心底、下部が心尖です。
3.肺動脈弁は腱索によって乳頭筋につながる
→ 房室弁は腱索によって乳頭筋につながる
腱索を介して乳頭筋につながっているのは房室弁です。乳頭筋は心室筋の一部なので、心室が収縮するときに乳頭筋も一緒に収縮します。そして、腱索を介して房室弁が心房側に翻らないように固定します。
一方、動脈弁は心室がして血液が出て行くので、開かなくてはならないので、腱索で固定する必要はありません。
4.房室結節は上大静脈開口部にある
→ 洞房結節は上大静脈開口部にある
刺激伝導系は全部大切です。しっかり覚えておいてください!
■ まとめ
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