今日のプチ解剖：内包に分布する動脈はどれ？

こんにちは。かずひろ先生です。
今日も解剖学のプチ勉強をしていきましょう。

<2013 あマ指 30>
問題11-1　内包に分布する動脈はどれか。
　１．中大脳動脈
　２．中硬膜動脈
　３．脳底動脈
　４．後下小脳動脈

さて、こちらはどうでしょう。

【答え】

１．中大脳動脈
（中大脳動脈の枝、レンズ核線状体動脈が内包に分布）

【レンズ核線状体動脈】
中大脳動脈の枝、レンズ核線状体動脈はシャルコーの脳出血動脈ともいわれ、脳出血の好発部位です。レンズ核線状体動脈は、被殻、尾状核、淡蒼球や内包、視床に分布します

被殻＋淡蒼球＝レンズ核
被殻＋尾状核＝線条体
内包は皮殻と尾状核の間、視床と淡蒼球の間を通過します pic.twitter.com/rCmmmYDegH

— かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学 (@goukakuouenman) March 22, 2021

中大脳動脈の枝、レンズ核線状体動脈はシャルコーの脳出血動脈ともいわれ、脳出血の好発部位です。レンズ核線状体動脈は、被殻、尾状核、淡蒼球や内包、視床に分布します

被殻＋淡蒼球＝レンズ核
被殻＋尾状核＝線条体
内包は皮殻と尾状核の間、視床と淡蒼球の間を通過します

その他の選択肢について

　２．中硬膜動脈

顎動脈の枝。棘孔を通り硬膜に分布

　３．脳底動脈

左右の椎骨動脈が合わさりできる。橋や小脳に枝を分布

　４．後下小脳動脈

椎骨動脈の枝。小脳の後下部に分布

■ まとめ

解剖学の古典的名著を教材に加工
現代の国家試験対策に

かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学｜かずひろ先生（黒澤一弘｜解剖学）｜note

解剖学の古典的名著であるRauber-KopschやGrey, Spalteholz, Hermann Braus, Cunningham'sなど。100年前の欧米の解剖学書。Photoshopで紙の色あせを復元し、丁寧にドイツ語や英語の文字を消して、Illustratorで再び日本語の文字を教材用として入れて教材に加工しています。

解剖学マガジンで提供しているPDFは文中だけでなく、図の中の名称も文字情報として保持しているので、全文検索で見つける事が可能です。

丁寧に作成して、検索時の利便性まで考慮しています。