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今日のプチ解剖:リンパ小節をもたないのはどれ?
こんにちは。かずひろ先生です。
今日も解剖学のプチ勉強をしていきましょう。
<鍼灸-1998-27>
問題2-72 リンパ小節をもたないのはどれか。
1.扁桃
2.脾臓
3.パイエル板
4.胸腺
さて、こちらはどうでしょう。
【答え】
4.胸腺
【リンパ性器官の分類】#第一次リンパ性器官 : リンパ球の分化や成熟に係わる器官
— かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学 (@goukakuouenman) March 20, 2021
→ 胸腺と骨髄#第二次リンパ性器官 : 免疫応答の場、内部にリンパ小節を含む
→ リンパ節、脾臓、扁桃、腸管のリンパ小節など
💡リンパ小節は胸腺にはありません💡 pic.twitter.com/hezlX9kgg9
胸腺はリンパ系器官だが、リンパ小節は無く、リンパ管も出入りしません。胸腺はTリンパ球の教育を行う1次リンパ性器官です。
■ 胸腺の内部構造と働き
【胸腺の構造と機能】
— かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学 (@goukakuouenman) March 20, 2021
胸腺はT細胞の分化成熟を行う第1次リンパ性器官
自己を攻撃する恐れのある T 細胞を除き、適切な T 細胞を成熟させる
① 正の選択
自己MHCを正しく認識 → 通過
自己MHCを認識できず → アポトーシス
②負の選択
自己抗原に反応 → アポトーシス
自己抗原に反応しない → 通過 pic.twitter.com/yKhNS1B5tY
胸腺は2段階選抜試験で自己を攻撃する恐れのある T 細胞を除き、適切な T 細胞を成熟させます
① 正の選択
自己MHCを正しく認識 → 通過
自己MHCを認識できず → アポトーシス
②負の選択
自己抗原に反応 → アポトーシス
自己抗原に反応しない → 通過
その他の選択肢について。
胸腺や骨髄以外の第2次リンパ性器官は全てリンパ小節をもつという共通の特徴があります。樹状細胞やマクロファージから抗原提示を受けたヘルパーT細胞がサイトインを放出し、キラーT細胞やB細胞に指令を与えるのに、リンパ球達が密集していたほうが都合よいと考えると理解できます。
1.扁桃
口腔・咽頭の粘膜内に発達したリンパ小節の集合体。
口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌扁桃、耳管扁桃を総称しワルダイエル咽頭輪と呼びます。
2.脾臓
赤脾髄:古い赤血球の破壊
白脾髄:リンパ小節
3.パイエル板
集合リンパ小節(パイエル板):回腸下部に存在する
孤立リンパ小節:小腸全域に存在
■ まとめ
身体に触れる、施術する。
その目的のために解剖学を深く知る
かずひろ先生の解剖学マガジンは国試レベルを越えた解剖の情報を提供しています。
しかし、やみくもに細かくするのではなく、国試によくでるポイントは明確に、わかりやすいように表形式でまとめてあります。
そして、図を豊富に用意し、身体内部のイメージ化が進むようにつくってあります。それがクライアントのためになるという信念をもって制作しています。
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