【1-1(1)】 細胞 解説
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モバイルやPCで読めるように、この記事に図とともに解説を載せていますが、やはり紙ベースで教科書とともに学習するのも、非常に効果的です。プリントをPDFでダウンロードできるようにしています。ご活用ください。
(決して、プリントだけで勉強しないでください。必ず教科書とともに。教科書が一番大切です)
▶ 細胞・組織・器官・器官系の関係
生物ははじめ単細胞生物として生まれ、そして長い年月をかけて多細胞生物がうまれました。
人体を形作る最小の単位は細胞です。形態と機能を同じくする細胞が集まり組織を構成します。組織には、上皮組織・結合組織・筋組織・神経組織の4種類があり、これらの組織は、共同して一定の機能を営む器官を形成します。共同して働く一連の器官が集まり、器官系となります。
▶ 細胞の数と大きさ
成人は約60兆の細胞からできています。細胞の大きさは一般的に10〜20μmです。人体で最も大きい細胞は卵子で、120μm(0.1mm)、一方の精子は頭部の部分が約5μmと卵子に比べてとても小さいです。また、リンパ球も最も小さい細胞のひとつで直径5μmほどです。
赤血球の数と大きさは生理学の問題でよくるので、必ず覚えてください。
・赤血球の数:血液1ml中 男性で500万。(女性で450万)
・赤血球の大きさ:直径7〜8µm。
■1. 細胞の全体像
■2. 細胞膜の構造と物質輸送
細胞膜は脂質二重層でできています。この脂質はリン脂質と呼ばれ、水になじむ親水性の部分と炭素のつながりよりなる疎水性の部分があります。疎水性の部分は水を弾くので、疎水性の部分が内側に向かい合い、親水性の部分が外側に向くと安定します。これが脂質二重層です。
脂質二重層は、文字通り油が主成分なので、決して堅い壁のようなものではなく、ふわふわした海のようなイメージを創造してみてください。そこにタンパク質粒子がぷかぷかと浮遊するように移動しています。これを「流動モザイクモデル」といいます。
脂質二重層に浮かぶタンパク質粒子は、受容体やチャネルなどとして働きます。またタンパク質粒子から伸びる糖鎖は細胞同士の認識に働きます。この認識機能により同種類の細胞は集団をつくることができます。細胞膜の所々にみられるコレステロールは、細胞膜の安定化に関わります。
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