花が届いた日
飼い猫のかかりつけの病院から、花が届きました。
亡くなったJのためのものです。黄色と水色の、晴れやかなフラワーアレンジメントです。
Jもこんな綺麗な花が咲いている場所にいて欲しいなと思います。
今になって、Jってヒマワリに似ていたなと思います。よく食べて、人間が好きで、性質が明朗そうで。
でも、元が野良猫だったからなのか、どことなくいつも日陰者のような感じがしました。子猫の頃から飼っているN(存命)にある、唯我独尊感とかふてぶてしさがないのです。それは、他者に危害を加えられる可能性があることを知っている猫の様子でした。
座っている時の佇まいなんか、いつも少し遠慮がちな、すまなさそうにしている様子に見えました。
いつかJの記憶が薄れて、こうやって思い出せなくなるのでしょうか。
私はJと一緒に眠らなかったことが心残りです。