街に古道具屋が必要だと思うのは
「古道具は買うものじゃない。古道具屋にわざわざ行く理由が分からない。」
数ヶ月前にある人にそんな感じの事を言われた。
あの時は言語化できなくて
「でも私は好き。」って
笑いながら流しちゃったけど
今やっと言葉にできるようになって
思うことがある。
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確かに直接出会いがあれば
それが一番かもしれないけれど、
その繋がりが無くて
破棄されてしまう物があったり、
持ち主にとっては
大したこと無いものだったり。
そういう物の価値を気づかせてくれたり、
スポットライトを当てて
主役として命を吹き込むのが
古道具屋だったり古本屋、
古着屋だったりするんだと思う。
多分それは買う買わないという
お金の損得の面だけでない。
絵や宝石と一緒でそれを扱う人が、
大切に扱う人であればあるほど
物は何度も輝くし、
人の心に響いて価値が生まれる。
それを
「必要だからとりあえず買う。」
じゃなくて、
この場所で見つけて
惚れ込んだから、
「大切なお金を払ってでもここで買いたい。」
価値ある物に投資した。
自分はそれを価値あるものだと認識した。
これを販売しているこのお店や人を
私は応援していきたい。
それを作るのがその場所で、
自分だけの宝探しが出来る場所。
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だからそういう場所は必要だし、
素敵だと思うから私は好きです。
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いつかのあの人へ。
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