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LSI(Life Styles Inventory)

19日目(4月22日)

4月に入って、「歩く」「書く」を中心の生活をしていて、なんでもやりたがる、始めたがる自分の傾向を封印して、じっくりと自分の身体と心を働かせることを優先している。そんな中でちょっと異色なのが、新しいツールを使ってみようというコーチ仲間との動き。話がどんどん進んでいって、毎回のミーティングが楽しい。自然と興味が高まって、行動していく感覚はいい。
どんなツールなのか、自分の中で整理するためにも、書いてみたい。

LSI(Life Styles Inventory)

米国イリノイ州・ミシガン州にあるHuman Synergistics International社(以下、HSI社)が開発した自己改革のためのツール。HSI社は世界14か国で展開され、Fortune500の64%、Fortune100の59%を顧客に持つ。
LSIは240の語句から構成された項目に回答していくことで、個人の考え方や行動の特徴を相互に関連する12のスタイルと3分類ごとにスケーリングされた円環図によって表現する。

円環図から何がわかるのか

自分自身のことや仕事、人間関係を想定して、それに個人がどのように反応するかを知る。そして、 人生で起こる問題を処理し、目標を達成し、満足感を味わうために最も多く使う方法を、自分の人生の対応パターン(LSIスタイル)と呼んでいる。
全ての人は、円環図で表示される 12 の型とそれをまとめた 3 つのスタイル のいずれかを使っており、特に 1 つまたは 2 つを好んで使う傾向があることがわかっている。自分のスタイルが何であるか、そのスタイルをどのように自分自身のことや仕事に使っているかなどについて知ることができる。

知ってどうするのか

それを知ったところでどうするのか、と、生まれつきだから変えようもない。
と思う人もいるかもしれない。
LSIでの前提は異なる。

これらのスタイルはこれまで生きてきた過程で身につけたものであり、固定しているわけではない。いつでも変更可能であり、これから先、どのように生きるかその選択によって新しいスタイルを身に付けることが可能だ。
そういう前提に立っている。

人間の行動や反応は、周囲の環境(刺激)をどう受け止めるかで変わってくる。

刺激 + 考察(認知) = 行動/反応

ここで、「7つの習慣」のスティーブン・コヴィーの言葉だ。
刺激と反応の間に人間だけに与えられる素晴らしい力が存在している。
それは反応を選択する能力である。そして、どんな行動をするかを選択してその選択に責任を持たなければならない。

LSIの円環図には、その選択肢として参考になる指標(12のスタイルと3つのパターン)が用意されていて、これを学ぶことで、新しい自分づくりの座標軸として活用していくことができる。

12の型と3つのスタイル

円環図には12の型とそれをまとめる3つのスタイルが配置されている。
①建設的スタイル
 達成型・自己実現型・自己尊重型・協調型
②受身的/防衛的スタイル
 承認型・慣習型・依存型・回避型
③攻撃的/防衛的スタイル
 対立型・権力型・競争型・完全主義型

円環図の出し方

円環図の出し方は、比較的簡単だ。A3の質問シートに様々な言葉が書かれていて、当てはまるかどうかを3段階の数字(0、1、2)で回答、記載していく。記載が終わると、カーボンコピーされた2枚目の紙を開くと、各型ごとに集計できる集計表となっている。自分で計算して、合計値がそれぞれの型の値となる。合計値がでそろったら、それを円環図にかかれた数字の軸へそれぞれの型毎にプロットする。あとは、各スタイル毎に色分けをして色ぬりをしたら完成だ。

実際にやってみて

質問シートに回答するとき、あまり考えず回答して、あっという間に回答が終わった。当てはまるかどうかの言葉がわかりにくいと感じた。

そして、数字を合計し、円環図にプロットする。
結果はちょっと意外だった。全体的に低い。スタイルとして、②と③は低めであるほうが良いらしい。①建設的スタイルが全体的に低かった。「人間尊重型」が低いのは軽くショックだった。そういえば、以前、似たような調査をして、その時は、他者と自分の数値が出るのだが、そのときも自分の数値は異様に低かった。
それから考えると、②、③がそれなりの数字が出ているのは進化したのかもしれない。

全体をみて、大体同じような高さなのだが、一番高かったのが「競争型」これがまた意外だった。どちらかというと、自分は競争するのが好きではないと思っていたからだ。
この円環図をみているのは少し居心地が悪かった。なんとなく、結果を受け入れられない。

そのあと、一緒に参加した人たちとお互いに見せ合い、相互フィードバックを行なった。そこで、私は、「達成型」を伸ばしていくと良いのではないか、ということになった。その日は、まだ少し受け取れなさを感じたまま、終わった。

それから数ヶ月たち、またそのときの参加メンバーで円環図を見せ合い、話をする機会があった。そのとき、改めて自分の円環図をみた。
改めてみて、気がついたことがあった。

4月に入ってから、「書く」「歩く」の100日チャレンジを始めた。
組織やプロジェクトの目標達成のための数字を追うことはこれまでもあったが、
実は、「自分のために」数字目標を立てて何かを始めたことがない。
このチャレンジは日を追うごとに楽しくなってきている。
これは、「達成型」の考え・行動ではないか。。。
自然と「達成型」を伸ばす行動をし始めていた。

もう一つ、「競争型」については、確かに、、と思い当たることがあった。
私は二人兄弟の下で、上に1.5歳年の離れた兄がいる。
子供の頃、体格・能力ともに優れている(年齢も個性が違うのだから当たり前だが)兄に追いつきたくて仕方がなかった。追いつけない悔しさ、そういうものが当時の自分にあったのを今でもほんのりと思い出せる。ありのままでいると、家族の中で、いつも兄の後ろに隠れてみえなくなってしまう。そういう存在感のなさにも悲しさを感じていたような気がする。
こういう経験が記憶されていて、何かあると「競争型」が発動するのだろう。

こうして過去・今の自分の姿や気持ちに気づいていくことで、自分の内側にあるものを手放したり、受容したりする部分がでてくる。
そうすると、またこれまでとは違う新たな行動が起きてくるのだと思う。

私は私のために決めた目標を達成していく、そうすると、私はありのままでも誰かの影になることはない。そうすることで、「競争型」が過剰に発動することもなくなってくる。そう思える。

私の思うおすすめポイント

刺激と反応の間で反応を選択する能力を持っている。
ここまで生きてきた人生では、それが最良の反応だったのかもしれない。
その反応しか選択できなかったかもしれない。
それを、常に自分を鏡の中にみながら、新たな選択していく座標軸を持っているとしたら、この先、どんな刺激があっても、周りに流されずに、心が安定した状態で自分は自分、と言えるように、そして自分への信頼の上で相手の尊重できるようになるのではないだろうか。

こういったあり方は、これから先どうなるのかわからない、今のような状況の中で自分自身や世界の事態を深刻なものにしていかないために、より必要とされることのように思える。





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