母と私とガン
私がガンになるよりずっと前、母もガンだった。母がガンで私もガンになった。という方が正しい。
希少ガンで、5年・10年生存率も低い種類だったけど、20年生存。最期は骨とか色々に転移して…。もっと時間が欲しかった。あのガンで20年なんて奇跡的、とは言われ続けるけど、家族にとっては短かった。
そして、母のガンの最初の診断と同じ年で私もガンの診断を受けた。診断を受けた時にはやっぱりかとか、私もかとか、診断の衝撃と一緒に相まって、何とも言えない気持ちだった。母のガンの種類的に、ガンになりやすい遺伝子異常持ってるかもとか、産後の不安障害で大騒ぎした後だったから、尚更。
思い出の中の母の姿は、治療中の姿だったり、最後のターミナルケアの姿だったり、が多い。亡くなって10年近くなるのに、まだまだ乗り越えられてないなぁ、と思う。