パンツへ②

私は愕然とした。
世の大人がサンタクロースであることを隠すように、パンツは”ある真理”を隠していた。
こんなに身近なものなのに全く気がつけない自分には多少の苛立ちを覚えた。

今日、ひた隠しにされている真理をここに記す。自分の身が危険に晒されるが、世の中のためと考えれば容易いものだ。

女性用のパンティーには、必ず、ちっちゃいリボンとクリスタルが付いている

怖かった女教師も、小池百合子も、吉田沙保里も、みんなちっちゃいリボンとクリスタルをこさえている。

急いで歩いているOLも、杖をついて散歩しているおばあちゃんも、みんなちっちゃいリボンとクリスタルを付けている。

「リボンなんてくだらない」「偽物のクリスタルはダサい」って顔をしながら、つけてしまっている。

ここまで書いてしまった私は、じきに捕まり体中にちっちゃいリボンとクリスタルを付けられるだろう。

しかしどうか、皆さんは生き延びてほしい。

女性に怒られても、ちっちゃいリボンとクリスタルがついていることを思い出し、生き延びてほしい。
私の願いである。

アナニクス＝ドゥ　アナン(1927-