証券会社を使い分ける話+NISAはどこがいいか(私の事例)
今日は投資の日ということで、私が使っている証券会社の話です。NISAをどの証券会社にするかの結論が意外だと思うので、そこだけでも読んでもらえればと思います。
私が使っている証券会社
SBI証券
投資信託
米国株
ドル建て債券
主として利用しています。全資産の6割ぐらい。
ドル建て債券はSBI証券が圧倒的品揃えでしたが、楽天証券が債券マルシェを始めてからはいい勝負になってきましたね。投資信託もSBI証券が圧倒的な品揃えなので、重宝しています。
GMOクリック証券
日本株(高配当株)
日本株の高配当株を少しずつ買い増して置いています。後述するように、信用取引も使っていますが、信用2階建てみたいなギャンブルは一切しません。全資産の3割ぐらい。
auカブコム証券
日本株(株主優待)
日本株のうち、株主優待としてずっと保有している株を置いています。全資産の1割ぐらい。
利用履歴
証券会社の開設順に並べると下記の順になります。
地元の証券会社支店(対面)
松井証券
カブドットコム証券(auカブコム証券)
SBI証券
GMOクリック証券
一番最初は地元にある証券会社の支店でした。まだインターネットのない時代です。まだ学生なのに、行ったらお茶を出してくれてうれしかったのを覚えています。ちなみにこの証券会社はだいぶ前に合併したらしく、私の行った支店も存在しません。
そうしているうちに松井証券で電話注文できるようになったので開設しました。まだインターネットはありませんが、電話で注文できるようになってかなり便利になりました(地元証券でも電話注文できたが、当時まだ若すぎて心理的にやりづらかった)。さらにインターネットで利用できるようになり、しばらくは松井証券を利用していました。
次がカブドットコム証券です。この最大の魅力はプチ株で、1株単位で購入できるというのが当時資金力のない私にはありがたかったです。
どの証券会社が使いやすいか
私は上記で取り上げた証券口座の他に楽天証券、マネックス証券も少し使ったことがあります。これらの中で、取り扱い商品の品揃えを抜きにして、単に画面操作しやすいとか見やすいという観点で一番いいなと思うのは、マネックス証券だと思います。
ただ、マネックス証券は手数料の問題と品揃えの問題があるので、そこまで考えると今一番おすすめできる証券会社は、多くの方が言うようにSBI証券か楽天証券のどちらかだと思います。私は楽天経済圏には入っていないので、SBI証券ですね。
NISA口座はどこにする?
NISA口座をどこに開設するかという話ですが、これまでの話の流れからするとSBI証券ですよね。他の多くの方もSBIか楽天という意見が多いように思います。でも違います。
私は今、auカブコム証券にNISA口座を持っています。auカブコムなのは前述した通りの歴史的経緯で、当時開設していた唯一の証券会社なので何も迷いなくカブドットコム証券でNISA開設しました。
これを来年からは来年からはGMOクリック証券に移管する予定です。最初はSBIに移そうと思っていたのですが、熟慮の結果考えを変えました。
クリック証券にNISA口座を置く理由は、日本株(高配当株)をGMOクリック証券に置いているからです。ではなぜ日本株をクリック証券に置くことに決めたかと言えば、信用取引の金利が他より低いからです。
SBI証券の金利優遇プログラムは一般信用で2.1%(制度信用で2.28%)、しかも条件達成には 5億円の資金が必要です。同様にauカブコムも一般信用 1.87%(制度信用で2.06%)で 5億円。これに比べてクリックは 3,000万円で制度信用 1.8%。はっきり言ってこの差は大きいというか、GMOクリック証券しか選択肢はありません(野村証券など、もっと安いところも知っていますが当面は知らないふり)。
NISAは現物取引だけなので信用取引は一見すると無関係に見えます。でも、
NISAを置く会社は現物株( ≒ 証拠金)が多い会社
現物株が多い会社は信用取引が有利な会社
という連想で、結局GMOクリック証券にNISAを開設して、GMOクリック証券に置いている現物株を少しずつ NISAに移動(正確にはNISAで買い直し)するのが私には最適だと考えました。
よってこの選択は、信用取引をよく使っていて、かつ3,000万円の金利優遇を得られるという、私に似た条件の方向けの話なので、すべての方に通用する話ではありません。なので、もう少し考えてみると、資金規模が私の10倍ある人と、逆に 1/10 の人は、どちらもSBI証券(あるいは楽天証券)がいい気がしています。
証券会社は常に複数利用しよう
ところで、危機管理の観点から、私は複数の証券会社を利用したほうがいいと思います。
投資資金の分散管理
心理的に全財産を1社に集中して置きたくない。そんなことは絶対に起こってほしくないが、もし万が一にでもアカウントロックされてしまってからは何もできないので、特に1億円以上所有する方は最低限の分散管理は必要だと思います。
何らかの理由で発注できない時のバックアップ
そこまでいかなくても、サーバートラブル等で発注できないみたいなことは時々起こっているので、そういう時のために複数口座持つことで安心感があると思います。また少し違う話ですが、複数証券でそれぞれ買付余力を持っておくと証券会社間で資金の融通もでき、余裕ある運用ができると思います。
貸株サービスが結構違う
あとこれは小さな話ですが、貸株サービスが結構違います。auカブコムは、もらえる貸株金利の最低が破格の 0.02%(他の証券会社は最低 0.1%が多い)なので通常はほぼ利用価値なしですが、時々ボーナス金利があるので時々チェックします。また金利改定が1ヶ月単位と長い(他の証券会社は1週間単位が多い)ので、高い金利の場合は長期間享受できるというメリットもあります。
逆にクリック証券はいい金利で貸株してくれることが多いのですが、サービスが少し悪いです。具体的には、仮に1,000株を貸株していて100株だけ売ったとすると、クリック証券だけはいったん1,000株全部を返却しないといけないという謎仕様があります。貸株の貸出には2日かかるので、100株でも売るだけでその銘柄の貸株全部が2日間貸株料がかからないというのは困りものです。ちなみにauカブコムとSBIはこのようなことはなく、100株売却しても残り900株は貸株のままです。
SBI証券は貸株に関しては普通に便利で、私もよく利用します。ただし、担保貸株はだめですね。最初は魅力的に感じますが、あまり利用価値がなく、かつ強制的に担保貸株を利用する初期設定になっているのが困ります。貸株金利も高いものが多く、かつ比較的長期間持続するイメージがあります。
おまけ:利用している銀行口座
住信SBIネット銀行
GMOあおぞらネット銀行
地方銀行(在住している都道府県で最大の銀行)
住信SBIネット銀行がメイン口座で、家賃振込やクレジットカードの引き落としなどはすべてここから行っています。必要な生活費はハイブリッド口座を通じてSBI証券から引き出し。GMOあおぞらネット銀行は個人事業の振込用、地方銀行は年金や健康保険料、公立学校経費などの支払用。