クラロワデータ分析_No.5_データで見るDAL
お久しぶりです。
しばらくの間プロ野球のデータ分析の学習を行っていたり、資格取得に向けた勉強をしていたりなど、クラロワ以外のものに興味が傾いてしまい投稿が途絶えていました。
またクラロワの分析でやってみたいことも、時間のかかるものばかりとなっていたため、すべて後回しにして気が向いたら始めようと考えていました。
その中で、今回大会(DAL)が開催されていることを知り、久々にしてみようかと思い投稿しました。
使用カードランキング
まずは、今大会で使用されたカードの頻度のランキングから確認していきます。ただ、試合のルールによってカードを選ぶ傾向も変わるため、ここではセットごとにランキングをつけてみました。
下記がその結果になります。
すべてを細かくまとめると長文になってしまうので、箇条書きに考察結果をまとめます。
メガドラフト
ドラフトの為、まんべんなく選ばれる傾向にあると思われたが実際はばらつきがあった
モンクの採用率が高かった
複数ユニット以外のカードに対して
DUEL
限界突破カードよりもローリングウッド、ファイアボール、漁師トリトンが多く採用されていた
上記の結果は、それぞれ限界突破カードに対して有効なカードであるため限界突破カード以上に高頻度で採用されていたと考えられる
限界突破カードに加え、ランキング上位のカードに優位に働くカードをデッキに組み込むと勝率が上がるのでは?と考えられる。
KOH
上位を確認するとメガドラフトと同じようなランキングとなっていた
メガドラフトでデッキを組む際、無意識のうちにテンプレートのデッキに近い構成を組もうとしている可能性がある
選手評価
勝利数・勝率
続いて選手の勝利数と勝率を考察していきます。早速結果を記載します。
考察は箇条書きにして夏季に記しておきます。
Day5も併せているため決勝に進んだ選手が上位にいる傾向がある
DUELの場合、1セット獲得した場合1勝としているのではなく、セット内の各試合の勝利数をカウントしているため、制限のあるMohamed Light選手も上位に入っている
メガドラフトにもDUELにも出場していないMir選手が上位にランクインしているのは異常と思えるほどすごく思える
勝利していない人は表示していません
貢献度
ここから本題に入ります。
これまでの評価では、1勝の価値はすべて同じものとして扱っていました。しかし私は昔からこの考え方が好きではありません。私の経験も踏まえ、野球を例にわかりやすく説明します。
(この内容は最悪読まなくても大丈夫です)
私は中学生の時、野球部に所属していました。野球部では夏に3年生が引退し2年生の中で誰がレギュラーになるのか決まる時期になります。
私はその段階でレギュラーになれなかったため、それから毎日自主練習を行う日々が続きました。
3つの怪我を連続でしてしまい2か月近く休んでしまうことになり、回復後しばらく体がとても重く感じ思うように動かせない時期が続きましたが、、、
それでも自主練習を続け、実力を伸ばすことができてきました。しかし、当時の部活内の練習では、例えば打撃練習を行うとき、レギュラー陣が打つときはレギュラー以外の1、2年生中心に守備についているのに対し、レギュラー陣以外が守備につくときはれほとんどレギュラー陣が守備についているという状況になっていました。
皆さんはこれを聞いて、どちらの状況が良い打撃結果を残せると思いますか?普通に考えたらレギュラー陣が圧倒的に良い結果を得ることができるということがわかるかと思います。
レギュラー陣が守備についている状態でヒットを打つ難しさと、その他部員が守っているときにヒットを打つ時の難しさは大きく異なるため、いづれの状況で打ったヒットも同じ1本としてとらえるのはおかしいと常々思っていました。
もっとわかりやすく、小学生チームと高校生チームがそれぞれ中学生チームと試合した時、小学生側が100戦100勝となる場合と、高校生側が100戦100勝となる場合を考えましょう。
勝率の考え方をすると、どちらも全く同じ100%となり同じ実力とみなされてしまいます。
しかし実際は、体格差や練習量からしても小学生が中学生に勝つのは非常に難しいですが、高校生が中学生に勝つのは困難ではないでしょう。
このように、対戦相手によって1勝の重みは大きく異なるのです。
それと同じ理由で、DALの選手評価においても勝率では評価できないものと考えています。そこで、対戦相手によって勝利数に重みを掛けて計算することとしました。今回はその重みを対戦相手の勝率と定義しました。
また、DALのルール上選手によって対戦回数に差があるため単に合計するだけでは、対戦機会の少ない人、特にMohamed Light選手に不利に働きます。そのため重みつき勝利数を対戦回数で割ることで平均を取り評価することとしました。(これを「貢献度」とすることにします。)
計算式
この数値が高いほど、今大会で調子のいい選手を相手にしても勝つことができていたといえます。
下記画像が算出結果になります。
下記が考察結果です。
Kitassyan選手が、最も今大会で価値のある勝利をチームにもたらしているといえる
下位の選手が貢献していないというわけではなく、対戦相手が調子が良く自身の調子が悪かった、あるいはデッキ相性が悪い試合が続いたという可能性もある
下位の選手は表示していません
総合貢献度
貢献度では結果としてたとえ数多く勝利しても対戦相手が皆調子が良くないといった場合、上位にランクインすることはありません。
しかし、対戦相手の調子が悪いから勝利しても評価に値しないとするのは正しい評価とは言えないと考えています。実際、状態の悪い対戦相手にミスせず確実にかつ力があるというとらえ方もできるからです。
そこで、貢献度に勝率を加えてることでチームに価値のある勝利をもたらす力と確実に試合に勝つ力を評価することにします。これの値を総合貢献度と呼ぶこととします。
計算式
下記が算出結果になります。
下記は考察になります。
総合貢献度で見ても、Kitassyan選手とHika選手は価値ある勝利をつかみ、コンスタントな結果を残すことができていたといえる。
Mohamed Light選手とMir選手は、チームに確実な勝利をもたらす力が特に働いたことで上位にランクインしている。
下位の選手が貢献していないというわけではなく、対戦相手が調子が良く自身の調子が悪かった、あるいはデッキ相性が悪い試合が続いたという可能性もある
下位の選手は表示していません
まとめ
いかがでしたか?意外に思う点や納得のいかない箇所はありましたか?おそらく何かしら突っ込みどころはあると思います。
特に「貢献度」というネーミングをすると、この値が低い人は貢献していないと捉え、印象を下げてしまうのではないのかと考え込んでいました。結果として、よいネーミングが思いつかなかったため箇条書きに注意点を記載することで対応しましたがまだ悩んでいます。
また、上から目線で評価し、順位をつけ、下位の選手まで晒すというのも私は嫌だったので、下位の選手は表示しておりません。(文中に2度記載しましたが念のため)
そのため、グラフ上で下位に位置する人が結果を全く残せていないというわけでは全くありません。
今回の評価指標の作成はプロ野球界で開発された評価指標を参考に作成してみたものです(総合貢献度はOPSを参考に作成)。プロ野球のデータ分析は非常に面白いので、気になる方はぜひ調べてみてください。
最後まで見てくださった方、ありがとうございました。良い反応があれば、また何かしら投稿します。それでは、また。
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