ラインアンプの誕生...ラインアンプとは 何か
【ラインアンプの誕生】自身のスタジオ レコーディングの仕事道具として30年前に開発したラインアンプを2003年に国内で最初に 一般向けを含め 単体製品化したのが「音響工房アナログ式」です
◆当工房のラインアンプは 音に 透明感、躍動感、奥行き感、アナログ感、厚み等を付加し 上位機種では更に多様なサウンドを得ることが出来ます。オーディオ再生や音源制作に 重宝します◆
自身のスタジオには '76年製オリジナルAPIのコンソールを導入していましたが コンソールだけでなくテレコや各種周辺機器といったプロオーディオ機器とスタジオに構築されたシステムについては 専門のハード・エンジニアも存在しますが 技術力と知識があればレコーディングエンジニアが自分でメンテ・リペア・モディファイ することも可能でした(それがアナログ機材の良さでもあります)
コンソール等のラインアンプ部は 本来単体で使用する機材ではありませんが 周辺機器として またオーディオ再生にも もっと積極的に使えないだろうかと 考案したのが当工房のラインアンプです
実はAPIのコンソールに加えAMPEXやSTUDERのテレコを導入した 自分のスタジオ録音の中で最初に開発したのは管球式ラインアンプでした これがとても重宝したので いつか製品化してみたいと思っていました
並行して開発していた当工房のIMAI式ゲインブロック(オリジナル ディスクリート・オペアンプ)のラインナップが幾つか揃い ラインアンプとゲインブロックを使用した製品は 20年間工房の主力製品として今日に至っています(ゲインブロックも 元々はAPIコンソールの心臓部2520オペアンプの代替品として作ったもので それを発展させて サウンドキャラの異なるタイプを何種類か作ってきた訳です )
【そもそもラインアンプとは何か】まず基本として ミキシングコンソール等の各セクションの出力部にあり、バッファアンプ(緩衝増幅器)としての役割や位相を反転して入力信号と同相の信号を出力したりバランス変換したり 出力インピーダンスをマッチさせたり 出力レベル調整を行う部分をラインアンプと呼びます
当工房のラインアンプは オーディオ再生...アナログ音源はもちろんのこと CD等のデジタル音源再生
DAW主体の音楽制作においても活躍します
システム全体の関係性を整えて世界観を「調和」させていく役割 アナログ機材ならではのアナログ感と楽器のような操作性を楽しみながら実現できます しかし世界観を固定するのではなく もともとがお話ししたようにコンソール等の一部だったわけですから音楽性やジャンルを問わず 様々なシーンで柔軟に対応できる機材でレコーディングだけでなく オーディオ再生 ミックス マスタリングなど幅広く使え
一台持っていると大変重宝します
サウンド・キャラクターは使用するゲインブロック(オリジナル ディスクリートオペアンプ)によっても変化しますし 好みにもよりますが(個人としてはヴィンテージ感のあるFタイプが好みです)スタンダードはCタイプです(アルファベットは開発順ですが 廃番もあるので現在はあくまでも型番です)
そしてこのゲインブロックとラインアンプ本体の回路の組み合わせと パーツや線材によって最終的に機材の個性が決まってきます
製作を依頼される方の好みを最大限に実現した特注品の製作も可能です
それが DELTA「THE LINE AMP」なのです。