「この企画、どうやって実現させますか?」販促コンペで一次通過して感じたこと
4月頭から第10回「販促コンペ」の応募が開始されました。去年初めて応募したのですが、就職活動中だったこともあり、なにか実績を残したいなぁという邪な気持ちもあり、2つアイデア送ってその中のひとつがかろうじて最低ラインの一次審査通過することができました。その時に感じたことをお蔵入りとなった応募作品を元に、残しておきたいと思います。
応募しようと思ってる人は、ちょっと参考になるかも。
ようやく重い腰をあげたのが締め切り1週間前ぐらいだった気がする。図書館に通い詰めて、アイデア本と一緒に巷にあるアイデア手法を試しまくって企画を考える。毎回企画を考える時ってすごく苦しい。その生みの苦しみを少しでも緩和させたいと思っていて、手法を確立させたいと思っていたことへのよい練習台としていた側面もあります。
アイデアを考えることにほとんどの時間を使ってしまったので、企画書は1日ぐらいでめちゃくちゃ簡単に仕上げました(仕上げざるを得なかった)。そして出来上がったのがこの企画です。
自分はそもそもWEBディレクターをやっていたので、WEBプロモーションやデバイスなんかを使った提案をすると思っていたのですが、実際に提案できるレベルになったのはめちゃくちゃアナログな広告案で、自分の強みどうした?と…、虚無を感じたのはさておき。
多分このアイデアを見て、多くの人がなーんでこんな普通のアイデアが一次審査通ったのだろう? と思ったでしょうね。いやぁ、自分でもそう思いました。
運営から「クライアントが企画のプレゼンテーションを希望している」と連絡が来たのが一ヶ月後ぐらい。初参加だったので、プレゼンがあるとは思ってもいなかったのですが、この企画は協賛企業賞という企業ごとに選出される賞の方に引っかかったようでした。
このプレゼンテーションは、
・通常審査とは別のフローで行われている
・参加してもしなくてもいい。意見交換の場
大して説明することもないけど、とりあえず面白そうだから参加してみようと気軽な気持ちで返信したのですが、この協賛企業賞プレゼンに参加できたことで、「はっ!と」気づいたことがあったので、今回の応募にあたって振り返りの意味も兼ねて残しておきたいと思いました。これはいつも応募している人にとっては当たり前のことかもしれませんが。
プレゼンは、販促会議の青山オフィスで1組ずつ行われるのですが、いつもの企業のプレゼン(さあ、おれを満足させてみろ)ではなく、ぜひ聞きたい的な和やかな雰囲気をクライアント側が作りだしていてくれました。
いやでも、そもそも説明することなんてないんですよ、この企画。シンプルすぎて。広告出そうってだけなんだから。
向こうもそれを分かってるので、どちらかというと自分がどうやってそのアイデアを考えたかという思考の話になりました。トータル15分の中の1分ぐらいでプレゼン自体は終わってしまったので、そこからは主に雑談になりました。最後にクライアント全員から質疑応答があり、そこでこの質問が来たわけです。
「この企画、あなたならどうやって実現させますか?」
この質問を聞いた時、残念ながら「あ、マジで使う気なんだ。」と思いました。正直、賞レースということもあって、実現性よりアイデアの面白さを競うだけと考えてしまいがちではないでしょうか。自分が担当するんじゃなくてアイデアを丸投げ。自分はそうでした。でもクライアントは違うようです、ただ協賛してるだけじゃなくてガチでそれを使おうとしている。(企画を考えてもらう=消費やファンになってもらう、PRという側面もあると思いますが)
自分のスタンスとしては、これまで広告に携わったことはあるものの、代理店の出身でもないし、ましてやそのチームでもない。フリーターのいち個人として参加していたので完全に割り切って「いや、実際自分にはできません。」と答えました。
入賞者を見てみると、代理店の方がやはり多いですが同じように個人の方だけでなく、学生なんかも混じってるんですよね。その人たちが実現できないから応募してくんなってわけじゃ無いと思いますが、あくまでスタンスの話です。
そう考えると、実務としてやってる人達にはその実現性をしっかり求められると思いますし、個人のひとはそれをひらりと躱すことができる分、企画によっては実現性の部分で評価が分かれるかもしれませんね。
また一次審査で終わってしまうと、批評が受けられないのでなにが評価されたのかはわかりませんが、クライアントからはこのように言っていただけました。
・少ないページネーション
・シンプルで要点が伝わりやすく、企画としてパワーがある
・さらに、拡げる企画も表現されている
実際254/3128に残ったという事実があるのだからなにかしら理由があるだろう。そう思いたい。
応募する前提として「この企画、通ったら自分がやる。」というスタンスを意識しておく。そして実際に自分でその企画をどう実現させるかといった部分まで落とし込むことができたら、良い結果に一歩近づくのではないかと思います。
もう応募締め切りまで1ヶ月しかありませんが、今回応募しようとおもっているかたはぜひお早めに。そして、この企画を使いたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡お願いします笑
よろしければサポートお願いします。 投げ銭で頂いたものはコーヒーやラムネなど創作のお供に返させていただきます。