ダーラナの風景 ストックホルムの建物
建物の外の市場 ウインドウショッピングとアート 地下鉄の駅のアート
スウェーデンでは、 買い物も料理も男女平等にします。 昔はじゃがいもが主食でしたが、 今は種類豊富なパンや、 パスタも加わっています。 あるレストランで出された フランスパンは、 書類立てに刺して! スーパーマーケット
スウェーデンから戻って, 慌しく時間が過ぎました。 アートを介在にした私の仕事は 歳を重ねる毎に また別のたのしみをあたえてくれます。 スウェーデンの学校から知らされる, 若い学生たちの 自由な発想と思いをぶつける制作意欲は、 今まで味わったことのない 強いエネルギーを感じます。 そんな時ドキドキするしあわせが見えます。 超特急に乗って アートをたずさえてはや半世紀が経ちます。 手首も指も腱鞘炎になやまされ、 物を落としたり、 壊したり、 でも諦めない。 絵
12月の一番目の日曜日に、 キャンドル4本が立つスタンドの 一番目のキャンドルを灯します。 二週目の日曜日にまた1本を灯して、 クリスマスには4本目、 キャンドルは階段のように灯された アドバンスキャンドルとしてゆらぎます。 スウェーデンの思い出深い姿の キャンドルの光です。 子供たちにクリスマス直前の日まで 毎日一つずつ開けるカレンダー、 アドバンスカレンダーを用意する家庭もあります。 クリスマスの日だけを祝うのではなく 12月一杯の時間をクリスマスの日に向けて
帰国してもまだあの温もりが蘇って 胸を温め微笑みが浮かびます。 私の作品の石っころを、頬に当てて嗚咽した ウクライナからの避難民のお婆さんは 今頃どうしているかなあ。 温かだった彼女の肩は、 私の腕の中で震えていました。 お父さんにせがんで、 高く泳ぐ魚群を触ってみたいと言った 3歳の女の子 お魚大好き!と 私に駆け寄って、 ありがとうを言ってくれた笑顔の子は、 お魚を思い出してくれているかなあ。 人参が大好きなんです。娘は・・・ そう言って見つめるだけの 年老い
旅行者の長い行列で混み合う アーランダ空港でチェックイン、 見送ってくれる家族とお茶もできず スーツケース二つを抱えてヘルシンキへ。 JALに乗り換えるカウンターで マスク着用のサインを目にして バックから取り出した白いマスク。 それが帰国の合図かのように・・・ スマホに入れるMysosの手続きに苦労して、 滞空時間の長さに疲れて帰国の途に。 同じ気温なのに日本は暖かい秋、 スウェーデンは、 岩の上に建つ国だからでしょうか。 少し冷えた感じ。 いつものスウェーデ
個展の終了と共に、ダーラナ地方から 南のストックホルムへ戻りました。 冬に一足飛びだったレキサンドとは違って、 いつもの秋よりここは暖かいようです。 パンデミックの3年間、 訪れられなかったストックホルムは、 こんなに人々が多い国だったのでしょうか。 駅も電車も人、ひと、ひと 目抜き通りは観光客でいっぱいです。 古い街ガムラスタンの周りは工事が! ここに近代的なハイウェイができるのだとか、 古い素敵さを残して欲しかったと 思う人々が多いことも確かです。 ここにも
織物、木工、絵画、服飾、鉄細工の いずれかを専攻する若者達が、 寄宿しながら基礎から学ぶ工芸学校です。 広々とした丘の上に建つここに 約80人ほどの学生が学んでいます。 今夜は持って行った和筆の数だけの生徒に、 デザイン授業でした。 どの科目を専攻していても 基礎には形や色彩感覚が必要です。 私の授業は、 和筆と墨でまず基本的な筆使いと 墨の性質を教えます。 それから 黒い墨と墨の間に見え隠れする色彩を見つける、 あるいはイメージする訓練です。 初めは何が何だか分
昨夜は冷え込み、 朝のカフェまでの道は霜でグレーがかっていました。 もう少しで手袋も編み上げますが、 あとこのレキサンドでの個展滞在は 6日間になりました。 でも時間というものは、 ゆっくり過ぎるのだと思うのが不思議です。 多分、ストレスフリーだからでしょうか。 Hikikomori引きこもりと言う言葉がありますが、 何とここでもこの言葉が通用するのです。 カラオケと同じで 日本からの伝達用語なのでしょうか。 午後に個展会場は、お母さんに連れられた そんな青年や娘さ
秋から一気に冬へと、 いつ枯れ葉から白い雪に変わっても おかしくない空模様です。 ここに来て10日が経ちました。 日本に居る時と、 時間の移り方が違って 長く感じます。 手が悴んで、 手袋を編み始めました。 ここではコロナの時期を、 皆さんはパンデミックといいます。 一つだけシルクオーガンジーで、 作ったマスクを展示しているのですが、 その前で皆さんは微笑みます。 着けても入るわね!って。 マスク無しで過ごしたこの日々、 出かける時に あっ、忘れた とマスクを心
こちらに来て、 もう二週間ほどが経ちました。 気温は霜の降りた日は0℃近く、 透き通る国旗の色と同じ 青い空を持つ日中は 10数度にしか上がりません。 色付いた枯れ葉は その中を舞い落ちて来ます。 その音が聴こえる静寂さです。 個展は多くの方々に観て頂き、 魚群の下に設けたベンチは、 老人も子供たちも、 同じ笑顔が見えてうれしくなります。 魚が泳ぐ姿を、 海底から見て想像できるからです。 風のなかで揺れる シルクオーガンジーの刺繍は、 厚手の布しか使わない 刺
小さな村のホテルは 働く若い人々の束の間の週末で 賑わっています。 レキサンドから車で40分程行くと、 美しいシリアン湖のまわりに、 昔からの古い赤い家が立ち並ぶ村、 テルベリーに出ます。 家の壁は、 古い厚手の木材に 鉄の粉を塗料に使っているために、 村の家々はこの色で 錆と湿気腐敗を止めています。 スウェーデンの人々にとっても 心を落ち着かせ、 私にとっても懐かしい風景が続きます。 個展の設営を終えた私のために、 この村のホテルを予約してくれた家族と共に、 2日
レキサンドに来てから、 日増しに寒さがつのっています。 個展会場と宿舎の行き帰りの道も まだ定かではありませんが、 石畳みに舞う、 赤や黄色の枯葉の秋音を聞きながら、 毎日、時差ボケどころではありません。 厚いコートの下に、 セーターが必要なほどですが、 設営の会場は休みなく、 暑い時間がながれています。 昼食をとりに出かけるカフェは、 会場からすぐのところ。 昔からある懐かしいカフェで、 そこでWiFi を借りて書いています。 会場にはWiFiが通じなくて。 で
ストックホルムから 汽車を降り立った町の名は Leksand レキサンド。 スウェーデンの心と呼ばれ、夏には人々がこぞって集い、 もっともスウェーデン伝統の避暑地です。 スウェーデン伝統手工芸文化は、 主に二つに分かれていて、 国土の北半分はここレキサンドで、 主にテキスタイルや木工を中心とした文化から始まり、 ガラスや陶芸文化の中心は、 南のスコーネ地方にあります。 このレキサンドと北海道当別市は、 姉妹都市を結んでいます。 そして ここは54年前私が初めて降