幸運が…なんて、言われましても。
こんにちは。noteさん。
重なる雨で、この上なく水を含んだ空気が、肌にまとわりついてきます。
やって来る渇いた季節を先延ばしにして、穏やかでいたいと願いました。
蒸し暑かった真夜中の、
いつもは使っていない部屋の中で。
何かがいる、って感じました。
おそる、おそる、見回したら、
からだを壁に、貼り付けている、
わたし史上最大の、我が家の守り神だったのでした。
薄っぺらくて、かわいい、
よく見ていた子ども、ではなくて。
ずいぶんと立派になった、
完全なる、
ちいさな生きもの、でした。
お腹のあたりが、上下していて、
呼吸しているその姿が、ちょっと不気味で、
思わず声をあげちゃいました。
あの手、この手、を使ってみては、
ここから追い出そうとしたけれど、
全く伝わらないのでした。
「幸運をもたらすでしょう!」
スピリチュアルに言われても、
目の前にいる茶色のかたまりを、
どうしても受け入れられなくて。
空が明るく、白くなるまで、
我慢比べの、夜だったのでした。
追伸。
近くに来ないでほしいから、
思いっきり吹きかけちゃったけれど、
どこかで無事に、と祈っています。
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最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。。