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川口正人さんの「沖縄子育てラボお話会」に参加して感じたこと
先日、「沖縄子育てラボお話会」に参加し、
川口正人さん(まっとさん)のお話を伺いました。
まっとさんは、6人のお子さんの父であり、
40歳で保育士資格を取得。
その後、認可・認可外保育や学童保育を経験し、
2012年には福岡県糸島市で認可外保育園
「わくわく子どもえん」を設立。
子どもたちが自然の中で自由に過ごすことを
大切にする独自の保育スタイルが話題を呼び、
全国・海外からも注目を集めてきた方です。
現在は石川県加賀市に拠点を移し、
フリースクールの運営や親子参加型コミュニティ
「子育てラボ」の開催など、子どもたちが
のびのびと成長できる環境づくりに尽力されています。
まっとさんの温かい空間
会場に入ると、まっとさんの優しい笑顔が
迎えてくれました。
初対面でも緊張せず、自然と安心できる雰囲気に
包まれていました。
参加者には小さなお子さん連れの親子も多く、
会場が畳の部屋だったこともあって、
子どもたちは自由にハイハイしたり、動き回ったり。
それを「静かにさせる」のではなく、
ありのままの姿を受け入れる温かい空間が
広がっていました。
「暮らし」の中で育つ子どもたち
まっとさんのお話で印象的だったのは、
子どもの育ちを「暮らし」として捉え、
大切にするという視点です。
私自身の子育てはすでに終えましたが、
それでも話を聞いていると「もっと知りたい!」
「この考え方を広めたい!」と強く思いました。
しかし、
学校教育に対する厳しい意見もありました。
元教員の私にとっては耳が痛い部分も……。
実際に学校現場を知っているからこそ、
反論できないことも多いのです。
「我が子を守るのは親でしかない」
まっとさんが力強く語った言葉が、心に響きました。
「我が子を守るのは、親でしかない!
親が我が子を守るのです。」
学校や社会がどうであれ、
最終的に子どもを守れるのは親自身。
この言葉には大きく頷かずには
いられませんでした。
また、こんな言葉も印象に残っています。
「子どもが問題を起こしたとき、
それを"問題"として捉えるのか、
"私へのメッセージ"として捉えるのかで、
全く対応が違ってくるよね。」
これは、私が一番共感した言葉です。
子どもも先生もWin-Winの関係に
学校の先生方は、どうしても
「ねばならない」に囚われがち。
私自身、教員としての経験があるからこそ、
その気持ちも痛いほどわかります。
でも、子どもたちにとって、
先生がもっと自由でいられたら、
きっとお互いにもっと楽になるのではないか……。
「子どもも先生もWin-Winの関係になるには?」
これは、
私自身がこれから取り組みたいテーマでもあります。
まっとさんの話を聞いて、
改めて子どもの育ちを「暮らし」として捉える
大切さを感じました。
子どもを見守るすべての人に、
この視点が広がっていけばいいなと思います。