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シン・長茄子と純白のプリンス

前回の記事の続き。
まだ読まれていない方は良かったら合わせて読んでいただけると嬉しいです。

夜に新しいママがやってきた。

正確には本当のママ、実の親。
私を産んだ、真のママ。

『シン・ママ』


だ。

それまでお母さんお母さんと呼んでいたお祖母ちゃんと、マジもんのママがそこにいる。


なんというミラクル!
カオス!
スーパースペシャルday!

みんながワイワイと楽しそう!
テンション上がりまくりな感じで再会を喜んでいた

私は…、脳が疲れたのか、そんなみんなのテンションについていけなかったのか、いつの間にか眠ってしまっていた。記憶がない。

自分で寝室へ行った覚えはないが、朝目が覚めると普通にベッドで寝ていた。


「おはようー」
「おはようー…zzz」

そこにはシン・ママがいた。
朝のシャワーから上がったところだったのか、頭にバスタオル、体にもバスタオルを巻いてそこにいる


ペロ〜ン
えっ、普通に上のバスタオル取って着替え出すやん頭以外丸裸ですやん
昨日の夜初めて見たシン・ママ。

そして、朝目覚めてすぐに丸裸のシン!シン・ママ

んー、もう一回寝たい。

タロ〜ン
胸には長茄子のようなものが二つぶら下がっている
衝撃!

こわいから、部屋から出よう。

部屋を出て、シン・ママの妹達が居たので
「なんか おっぱいが長茄子みたいだったー」
って言ったらみんな爆笑していた。

そういえば日本から色んな物資が届いたりしていたな。インスタントラーメン、カップヌードル、 
鉛筆や服や靴下。スーファミ、
そして、
ウルトラマンの色んな種類が入ったセット!
これが一番自分には嬉しかったもの。
特にウルトラマンのツノが生えたやつと普通のウルトラマンを両手に持って戦わせるのが好きだった。
空を飛ぶことを諦めた自分の代わりにビュンビュン戦わせていたのだ。


全部ママの仕業だった。
そして当時住んでいた庭付き一軒家もママの仕業。

日本から色んな物資を送ってくれたり、一軒家まで建ててしまう。今思うと凄まじい。
たくましいぜ
家族みんなが住む家や食料や衣服。日本で懸命に働いてみんなを生きさせていたのだ。
とても立派です。

ちなみに母には弟が二人、妹が三人いる。
お祖母ちゃん、私、弟二人、妹三人
しっかり七人が納まる家を建てていただいたのだ。
平屋で。


ママは数日間フィリピンに滞在した。
その間、お母さんと呼んでいたお祖母ちゃんとママを何て呼べばいいのか分からかったので、どちらともそんなにたくさん話さなかった気がする。

数日間が過ぎ、シン・ママは日本へ戻った。

またいつも通りの生活に戻り、普通に暮らしていた

庭でなるマンゴーを食べたり、学校に通ったり。

お祖母ちゃんが営んでいた美容室が火事に巻きこまれて、移転したり。
お祖母ちゃんが心臓発作を起こして、病院に運ばれて見事に蘇ったり。

そんなよくある日常……、を過ごしていた。

母親が日本へ戻って一年とちょっとが過ぎた頃、
またその時がやってきた。


『帰ってきた シン・ママ』


母親が再びフィリピンに戻ってきた。
二回目なので、もうビックリしなーいのである。

と、言いたいのだが、
またもや次に新たな衝撃が……

男を連れて戻ってきた。そしてそのお方は……

シン・パパ

じゃなくて、

新・パパ !


いやどっちでもいい


とにかく新しいパパだ。日本で再婚したという。
真新しいパパ。

そして…、
続けてー

ジャジャーン

べ、ベイビー…

シン!


いや、これはシンは要らん。

真新しい命。新ベイビーなのだ〜

性別は男の子。
そう、初めての弟。
それはそれは、日にも焼けていない色白な赤ちゃん

なんというミラクル…
カオス…
スーパースペシャルday…


私はその時一気に新しい父と新しい弟を、
ゲットだぜ!
させられたのだった。




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