詩 33

空が泣いた日
娘は踊る
大地を蹴り
どこまでも高く

スカートの裾が果てしなく拡がる

雨粒の拍手が
娘を包む

娘は歌い、踊り続ける

足が潰れ
声が枯れても  

いつしか頭上には
光り輝く七色
それにすら気づかずに
娘は踊り続ける

黒髪を靡かせて

魂の赴くままに

やがて、朝が娘を迎えに来る
肉体はとうに明け渡した

その魂ひとつで
娘は踊り続ける

内側から渾渾と沸き続ける熱い泉

叫びにも似た、祈り

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