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ysh
2020年5月28日 21:12
空が泣いた日娘は踊る大地を蹴りどこまでも高くスカートの裾が果てしなく拡がる雨粒の拍手が娘を包む娘は歌い、踊り続ける足が潰れ声が枯れても いつしか頭上には光り輝く七色それにすら気づかずに娘は踊り続ける黒髪を靡かせて魂の赴くままにやがて、朝が娘を迎えに来る肉体はとうに明け渡したその魂ひとつで娘は踊り続ける内側から渾渾と沸き続ける熱い泉叫
2020年5月27日 23:36
喉の渇きに目が覚める闇に包まれて横たわる身体 夜が雨音を強くするあるいはそれは内側の寂しさに呼びかけてくる ふいに、耳に微かな泣き声抱き上げた腕の中で乳を探す幼児は全身で希望を象っている睫毛のひとつひとつに命を宿らせて 死んでいく星と誕生する星の命の巡りを眼裏に描く いくら言葉をさがしても端から零れ落ちていく 振り返っても届かない昨日は