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歯科矯正の思い出

noteに書いてみたいことはたくさんあるけれど、せっかくだからnote初心者ながらも、コンテストに応募してみようと思い立った。
 
どんなテーマがあるのか探してみると、見つけた。

#いい歯のために

もともと受け口だった私にとって、とてもぴったりのテーマだと感じた。
 
私は、歯の嚙み合わせが逆になってしまう受け口だった。口を「いー」としたときに、下の歯のほうが上の歯の上に重なってしまうのだ。
 
小学2年生か3年生くらいから、車で15分ほどかかる歯医者に通い始めた。
近所にも歯医者はあったが、おそらく親が子供の歯科矯正が得意なところを探してくれたのだと思う。
 
私の母は車の運転免許を持っていなかったから、父の仕事が休みである土曜の昼過ぎに、父と母と私とで車で通い始めた。いつも土曜の昼過ぎだったから、車の中では、いつも決まったラジオが流れていた。「今週のベスト10は~?」と週のヒット曲が流れるラジオ。いつも1位を聴く前に歯医者に到着してしまっていたと思う。それでも1位は別に気にならないような流れるようなラジオだった。

歯医者に到着すると、母と二人で歯医者の中に入る。歯医者の中で父と話した覚えがないから、きっと父は車の中で待っていたのだと思う。別に父と母と私の三人で歯医者の中に入っても良かっただろうけれど、なぜだったのだろう。

歯医者では、名前を呼ばれるまで待ち、名前を呼ばれたら、私だけであの歯医者独特の椅子に上がって、ひとまず歯みがきをしていたと思う。その後母も呼んでもらって、歯の噛み合わせをチェックして、今後どのような方法で矯正していくのか決めてもらって、それに応じて必要であれば歯の型を取って終わる。全部で30分くらいだっただろうか。歯の型を取るときの、あのピンクとはだいろの間の色のような柔らかい素材の味は何とも言えない味だった。不味かった。だから、歯の型を取るのは嫌だった。

歯科矯正では、さまざまな道具を取り入れた。

まずは、チンキャップ。チンは、英語で顎という意味。下顎にアルミか何かでできた銀色の型をつけて、下顎が前へ出てこようとする成長を止める。その下顎の型を固定するために、太いバンドでできた帽子がくっついていて、私はそれを毎日寝るときに付けていた。子供ながらに、キャップの見た目は恥ずかしいし、何だか「チンキャップ」という名前も恥ずかしかった。自分が歯科矯正していたことは、大人になってから友達に話すことはあるけれど、チンキャップをしていたことは、誰にも話したことはない。チンキャップがどのようなものかの説明が面倒くさいのもあるけれど、あの子供の頃の恥ずかしいという感情が残っているからなのかもしれない。

その後は、上顎に付けるマウスピースや、よく歯科矯正で見るようなワイヤーも付けて、中学生になる頃までには、私の歯科矯正は終わった。
 
その後、大人になってから、私の歯科矯正には、100万円以上かかっていたことを知った。私の歯は100万円の価値があるのか!

当時は、歯科矯正に良い思い出はなかったが、ずっと受け口だったら困っていただろうし、歯医者に定期的に通っていたからか、私は今まで虫歯が出来たことがない。両親が歯科矯正にお金をかけてくれたことに感謝している。
 
今でも虫歯になることはなく、歯医者へは定期的な歯のクリーニングへ通っているくらいだ。
と書きつつも、前回の歯のクリーニングはいつだったかと見てみると今年の7月だった。そろそろ歯の汚れが気になる頃だ。100万円かけてもらった歯を台無しにはできない。
何とか今年中にと思い、慌てて歯医者の予約を取ったのだった。


追記(R6.12.6)

この記事を書いてから、改めて、なんて高級な歯なんだ!と思い、今日は普段は磨かない昼食後も、丁寧に歯を磨いた。

すると、どうでも良い疑問がわく。

100万円の歯、1本当たりいくらなのか?

1,000,000円÷32本=31,250円

1本 31,250円!高級品だ!
これは、1本たりともなくしてはならない!

どうしても記録しておきたくて、noteの更新という初めての試みまでしてしまったのだった。


#いい歯のために

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