綺麗なもの【あがぺる】
鏡よ鏡よ鏡さん。
この世で一番美しいなのはだあれ?
-----それはもちろん貴方様です。
鏡よ鏡よ鏡さん。
この世で一番美しいなのはだあれ?
-----それはもちろん白雪姫です。
で、激昂できる継母メンタル強すぎるなと思うあがぺるです。
この世で2番目に綺麗って最高じゃない?
まぁ私は、無垢な心が1番綺麗だと思う。
子どももそうだし、大人でもピュアで素直であることが綺麗だと思う。
私はそんな素直さをとうの昔に忘れてしまい、賢く世渡りするのが上手になってしまった。
美しい景色を見て、綺麗だななんて思うことはあっても、そう思ってる私の心は綺麗ではないのだ。
清らかであることと綺麗なことは違って、私は極力清らかであろうとは思っているけど、清らかとは努力であり、綺麗にはなれないのだ。
それでいうと、チームの2人は綺麗だなと思う。
今作は主役とサブの2人が見つめあい、心を繋げてから物語が始まるのだが、2人とも私に見つめられると「この人は自分のこと好きなんだろうな」と思ってしまうらしい。
ピュアすぎる。
どおりで私が主役すると恋愛絡んでしまうわけだ。
昔は自分の美醜の醜さに悲しみ、「どうして私はこんなに不細工なんだろう」と毎日泣いていたが、似合う格好とメイクの技術の向上、日々の努力により、まぁまぁそれなりに見れる顔になった。
綺麗だとは思わないけど、ブスだなと見下される視線を向けられることは少なくなった。
きちんと化粧をして、髪をセットし、自分の体型にあった洋服を着ている時は、綺麗な人間と分類してくれる人もいるのではないかな?というレベルではあるが…。
この前、長堀橋をすっぴんマスクにダサい楽な格好で歩いていた時、久しぶりにナンパにあった。
40代後半くらいの風貌で、まさかナンパだと思わず、困っているのだろうかとイヤホンを外してしまった。
何を言っているのがと思えば、「お姉さん何を食べたらそんなに綺麗でいられるの?」であった。
「はい?」と返すと「いや、何を食べたらそんなに綺麗でいられるのかなって」ともう一度繰り返す。
私が無視して歩き出すと、そいつはついて来ながらも同じ言葉を壊れたレコードみたいに繰り返し始めた。
「急いでるので喋りかけるのやめてもらっていいですか?」と言い返すと、首を傾げニヤニヤしながら去っていった。
多分、ナンパ師の真似事の類だと思う。
「何食べてるとそんな綺麗になるのですか?」というバカみたいなキラーフレーズをだれかに教えてもらったんだろう。
ナンパをされてたら嬉しいと思われがちだが(私も昔は嬉しかった。自己肯定感低かったので)、この人は私を綺麗だと思って声をかけているのではなく、こいつなら俺でもいけるかな?と思われて声をかけてきてるのだ。
はっきり言えば舐められてる。
きちんと化粧をして、髪をセットし、体型に合った服を着ることが迷惑な人を寄せ付けない戦闘体制でもあるのだ。
綺麗でいることは難しい。
私は今日も、心は綺麗になれないから、姿形くらいは綺麗で武装して、心が腐らないように保っている。
鏡よ鏡よ鏡さん。
今日の私もそれなりにイケてる?
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